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表11自己復正状況

 

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(2)水中膨脹試験
実施場所:F社試験水槽
実施日:平成9年1月14日 気温:12℃、水温:8℃
救命いかだをコンテナに収納した状態で水中に沈めるため、いかだ架台をのせた重い試験台(総質量618?)を作製し、通常、架台に取り付ける方法でコンテナを水平に固定した。ボンベ作動索をできるだけ短く架台に固定し、離脱直後にボンベが膨脹するようセットし、水深4.9mに沈め約2.5分後に水中で離脱させた。いかだは2.1秒後、コンテナを半分開いた状態で水面に浮上し、正立状態で膨脹を開始し、19.4秒で膨脹完了した。いかだ内への浸水はほとんどなかった。試験後に確認した作動索の長さは、1.58mであったことから、水深約3mで膨脹を開始したものと推定される。試験台に取付た状態を写真3〜4にまた膨脹状況を写真5〜10に示す。
なお、水中ビデオカメラを試験台に取付け、水中での離脱状況を撮影したが、水の濁りのため、有効な画像は得られなかった。
(3)投下試験
実施場所:M社試験水槽
実施日:平成9年1月24日 気温:8℃、水温:5℃
水面落下時の衝撃によるコンテナシール紐の破断を防ぐため、現在のナイロン紐径1.5?を片側径4.0?、反対側を径2.5?に変更して救命いかだを収納したコンテナを通常の架台に取付け、 高さ18mより水面に落下させた。コンテナは水平の姿勢で着水し、着水の衝撃により、径2.5?の シール紐が破断したが、径4?のシール紐はつながったまま半分開いた状態で浮遊していた。 そのまま30分間浮遊させた後、手動で膨脹させたところ、正立状態で膨脹を開始し、19秒後、正 立のままで膨脹を完了した。いかだ床面への浸水量は約90リットルであった。水面落下時に下側 になったコンテナに破損がみられたが、いかだ本体及び艤装品には異状はなかった。気室内圧等 の結果を表12に示す。投下試験の状況を写真11〜12に、また、投下後の膨脹状況を写真13〜18に 示す。

 

 

 

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