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日常点検は作業前点検で、通常、電源関係、給油状況、油圧系、油面計、冷却水、振動などの確認が行われる。
(3) 精度管理
品質管理上、機械設備は常に一定水準の精度を維持するために定期検査が行われるが、精度級(格付け)ABCのランクにより検査周期を決める。
一般的な目安として、A級は1年毎、B級は2年毎、C級は3年毎の周期で定期検査を行うが、自社で出来ない時は、設備メーカまたは外部検査機関に委託して実施する。定期検査記録は3年間、設備台帳に記録するとともに保管する。
(4) 改造修理計画
設備管理担当部門は修理基準及び定期検査記録により、改造修理計画をたて、設備能力や精度維持のための改造修理作業を行い、その状況を設備台帳に記録する。
なお、設備メーカに委託して改造修理を行った場合も同様に記録する。
(5) 工作機械用潤滑油の管理
設備の保全上、潤滑油の給油及び更油は重要な管理項目であり、設備毎に潤滑油の種類、給油箇所、給油時期、更油時期を定めておくことが必要である。
潤滑油は危険物取扱の面でも購入、保管、在庫管理を明確にしておかねばならない。
7.3 洗浄設備管理
修理・整備作業において、洗浄作業は欠かすことのできない重要な作業であり、製品の高性能化、高品質化により、その重要性はますます高くなってきている。洗浄設備も性能向上や自動化、省力化が図られ、作業能率の向上と作業環境の改善に寄与しているが、それだけに日常点検、定期点検が欠かせないものとなってきている。

 

 

 

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