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3.2 修繕事業場の役割
ユーザの手に渡ってからの製品の信頼性の問題は「商品が期待どおりの性能で期待した期間うまく働く確立」と考えれば、ユーザに渡ってからの保守点検・整備・修理は製品の信頼性を維持強化する活動の一つであるといえる。
このような修繕事業場は、メーカとともにユーザに対して、安全にして経済的に舶用機器を使用して貰う重要な役割を持っている。
舶用機器についての定期的な保守・点検・整備は勿論のこと、故障・不具合の発生に対して、迅速にこれを修理または改造し、再び機器としての効用を発揮させる事が最も大切であり、そのためには迅速適切な判断処置、広い技術知識と適正な修理技術が必要である。
特に留意すべ事柄は次のとおりである。
? 故障・不具合に対する適格な診断
? 技術的に高度、かつ、能率的な修理作業
? 適切で経済的な楠用部品の確保
? 修繕品質の確認と保証
? 修理情報の記録・整理とメーカに対する提供
3.3 修繕事業場と経営
(1) 修繕事業場における品質保証政策について
企業の経営者による具体的な活動指針に基づく品質保証体制の確立が必要である、一般的な品質保証体制として次の事柄が必要である。
・品質保証制度の明確化・品質保証のための人的要件充足
・品質保証のための技術的標準の整備
・品質保証のための精度基準と管理技法の確立
・保証品質の記録・解析・評価
・品質保証のための教育制度の確立
? 品質保証制度の明確化について
品質保証制度は全社会的なシステムとして確立されるものであるが、特に重要な事柄は、品質保証上の組織体制と責任権限の明確化及び品質保証システムの確立である。

 

 

 

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