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これは外注加工品に対しても同じことがいえる。そして基本的には材料メーカや外注工場自身が自主的に「よい製品」をつくりだすことである。
(2) 機械設備・計測機器(Machine)
機械・設備の管理である。機械の手入、点検を十分に行ない作業中に異常が発見されたら、ただちに機械を止めて報告するようにする。また職場で使用している計測器類は、精度が狂っていないことが大切である。そのためには定期的に精度合わせをすること(校正)が必要である。測定のことをMeasureというので、このMをとって「5つのM」ということもある。
(3) やり方(Method)
作業方法の管理である。検査規格や作業標準書などで、正しい検査や作業方法を決め、書類にして、皆に知らせ、守らせるよう教育することが必要である。そして結果を検査成績書や作業記録書などに作成しておくことも大切である。
(4) 作業者(Man)
作業者の管理である。よい品質は作業者が基本作業を確実に行い、目主点検することと、作業者が早く熟練工になることが基本である。また最近では、「いわれた通り働く」だけでなく、「不良をつくらない工夫」をさせることも大切である。
作業者を作業所あるいは他の場所に集合させ、作業標準を正しく守れるように教育・訓練を重ね、しかも、作業後目主的に点検し、ムリ・ムダ・ムラについて改善できるように訓練する。また作業者が基本作業を確実に行い、作業ミスを減らすようにし、作業者の熟練度が向上するように教育訓練することである。
本研修・講習会に参加することもこの管理の一つである。
2.9 整理整頓と明るい職場づくり
(1) 整理整頓(5Sの管理)
品質管理の基本作業の一つに、整理整頓がある。整理とは不要のものを取り除き、整頓とは必要なものをいっでも入手できる状態にしておくことをいう。
5Sとは整理整頓のほかに、清掃、清潔、躾(しっけ)あるいは節約を取り上げて、これらのローマ字読みの頭文字Sをとって5Sという。
5Sの管理は、品質管理の最重要な基本作業の一つとして、日常職場で全員に周知徹底させることが大切である。
これらの項目についての具体的な実施要領は、職場の全員で知恵を絞って、各修繕事業場独

 

 

 

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