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2. 米国における高齢者・障害者対応の公共交通機関の動向調査

2.1 調査期間、訪問先
(1)調査期間
1996年11月13日〜23日
(2)訪問先
?アトランタ・・・・MARTA(アトランタ首都高速交通公社)
?ボストン・・・・・MBTA(マサチューセッツ湾岸交通公社)
?シアトル・・・・・Metro(キング郡首都シアトル交通局)
?ポートランド・・・TRI−MET(オレゴン州大ポートランド交通公社)
?ロチェスタ・・・・RTS(ロチェスタ地域交通サービス会社)

 

2. 視察内容
(1)MARTA(アトランタ首都高速交通公社)
MARTAはFulton、DebKalb郡とAtlanta市でバスと鉄道事業を1972年から実施しいる世界でも有名な公共交通システムです。150路線(1500route・miles)を700台以上のバスで年間30百万マイル(4,800万Km/年)のサービスを提供している。鉄道は、現在240両で33駅、39マイル(62.4Km)を運行している。そして、オリンピック開催の1ヶ月前の1996年6月8日に新たに北線(North Line)の営業が開催される。
MARTAは100年目のオリンピックをアトランタで開催させるための重要な役割をはし、オリンピック観戦者の専用公共交通機関となっている。このようなことはオリンピック史上初めての栄誉である。
MARTAは、安全を誇り、過去20年間に全米公共交通協会の「アメリカで最も安全な交通システム」賞を17回得ている。全化アメリカで最も安全な交通システムとしての栄誉を6回得ている。
MARTAのバスと鉄道の1日当たりの利用者は、50万人近くである。天然ガスで低床のバス車両と高齢者・障害者のためのリフト付きバンサービスヘのMARTAの取り組みは、地下鉄地域の増加しているニーズに対応する市当局の対処に影響している。
?パラトランジットサービス(L−VAN)
・L−VANは77台所有。
・L−VANの低床化は高価で狭くなるので、後車輪の上の高床式にしている。トラックのシャーシーを使用している。但し、使用者の意見を取り入れて、RV車のシャシーを使用して乗り心地を改善している。
・エンジンはガソリンとディーゼルの2種を使用している。
・視覚障害者への配慮として、手すりをたどっていくと乗降口から座席まで行ける。
・座席は9席か車いす3台十5席
・車両価格は1996年で$50,000,5年前で$47,000
・耐用年数は5〜7年。
・料金箱とバス停車スイッチを設置している。その理由は、路線バス乗降の訓練になるから。
・パラトランジットの事業は拡張を計画している。

 

 

 

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