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乙種衛生用品表の解説

[内用薬]
抗生物質製剤
抗生物質製剤(合成抗菌剤を含む)は少なくとも72時間使用する。症状が改善しなければ、薬剤を変更する。症状が改善すれば、その後72時間使用してから中止する。医師の指示がなければ、抗生2種類以上併用してはならない。

 

ペニシリン系抗生物質製剤
?@サワシリン(錠250mg)
?Aビクシリン(錠250mg)
?Bバイシリン(錠20万単位)
32頁「抗菌薬とその適応疾患」の該当疾患の病原菌を殺して、病気を治癒に導く。
適応:32頁「抗菌薬とその適用疾患」表で、医薬品名と対応する疾患。?Bは梅毒に対して第1選択薬である。
用法:?@1回量250mg(1錠)、1日3−4回服用。
?A1回量250mg−500mg(1−2錠)、1日4−5回服用。
?B1回量40万単位(2錠)、1日2−4回服用。梅毒の治療も同様に行う。
注意:1. 使用するときは、以前にペニシリン・ショックを起こしたことがあるか、発疹やじん麻疹を起こしやすいか、など問診を十分に行い、安全を確認してから使用すること。ショックを起こした人は、使ってはならない!
2. 不快感、口内異常感、発疹、じん麻疹、かゆみ、などのアレルギー症状が現れたときは、直ちに使用を中止する。
3. ペニシリンが使用できない場合は、テトラサイクリン系など他の系統の抗生剤を使用して、経過をみる。
4. 食欲不振や下痢などが現れたときは、健胃剤とか整腸剤を併用するとよい。
5. 酸性のジュースなどと一緒に服用しない。
6. 長期間の使用は、医師の指示で行うこと。菌交代症を引き起こすからである。
保管:?@?A防湿・室温保存?B室温保存。有効期間:?@?A3年?B5年。

 

テトラサイクリン系抗生物質製剤
?@ミノマイシン(錠250mg)
?AアクロマイシンV(カプセル250mg)
?Bビブラマイシン(錠100mg)
32頁「抗菌薬とその適応疾患」の該当疾患の病原菌を殺して、病気を治癒に導く。
適応:32頁「抗菌薬とその適応疾患」表で、医薬品名と対応する疾患。
?@初回量100−200mg(1−2錠)以後12時間ないし24時間ごとに100mg(1錠)を服用。
?A1回量250mg(1カプセル)、1日4回服用。
?B初日1回量100mg(1錠)、1日2回服用。2日目から1日1回100mg(1錠)を服用。
注意:1。ぺニシリン同様に、安全を確認してから服用する。過敏症の入は使ってはならない。
2. カルシウム剤、鉄剤、マグネシウムやアルミニウムを含んだ胃剤は、吸収を妨げて効果を減弱させるので、併用を避ける。牛乳も同様である。
3. 食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、などが現れたときは、健胃剤か整腸剤を服用する。
4. 長期間連用する場合は、必ず医師の指示に従うこと。
保管:?@?A遮光・室温保存?B室温保存。有効期間:?@?B3年?A4年。

 

 

 

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