は、正規の横断面Fr線を対象に適用するには問題がある。
?@外板面と正規Fr面との交叉角が大きく傾斜し、「落ち」が大きい部分は、基線法の前提である類似近接Fr線とするには原理的にムリがある。このような部位には構造上CantFrame(カントフレーム)やBu1wark(ブルワーク)ではStay(ステイ)が外板面に直交に近づくよう配置され、その配置断面を現尺平面より切出す必要が伴う(図2.6.39)。
図2.6.39
図2.6.40
?A外板の船底から船側への立上りでは、展開基線が板内からはみ出したり(図2.6.40)、船底面境界線(Bottom Tang ency)B.T.を板一枚に収めて曲加工枚数を減らそうとすれば(図2.6.41)、ロール展開でも平面部が狭く原理的に不適当となる。
このような場合は、外板曲面での「落ち」が最小となるような仮のFr線群を求めて、その仮Fr線を持つ正面図の上で基線法展開を適用する。
現尺線図では、この仮のFr面を船体水平(W.L.)面に垂直に決め、W.L.線群平面を切って仮Fr線群を作成するこの仮Frを立てること全般を「切直し」と言い、仮Frを切直しFrと称している代表的な例として、巡洋艦型船尾(CruiserStem)で説明する。
図2.6.41
図2.6.42
図2.6.43
前ページ 目次へ 次ページ
|
|