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この空間形状の現図を作り出す作業を「構造現図」と呼び、三面図の作画操作を必要とする。

ここではKLを持つ多面体と柱面の相貫線を求める作業となり、別途の説明に立入らねばならない。したがって本項では、便宜上、これ以上の記述を省略する。

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つまり、柱面を考えなくても「実長の見える線に立てた垂線は、展開面上でも垂線である」ことだけの応用で足りる(図2.5.21)。

この原則は便利であり、以下多用する。

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図2.5.19

 

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図2.5.20

 

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図2.5.21

 

5.2 「伸び」の出る板面の展開

5.2.1 シヤーのあるサイドストリンガーの展開

設計図示平面に図2.5.22のように描かれた船側桁板(Stringer:STR)を展開するこの図示寸法は、平面寸法でなく、板(展開)面寸法と解する。

STR面のFr断面は直線で表され、その線は実長であるから、これに垂線を立てれば、展開面でも相互の線関係は直交である図25.23のように、STR、Fr断面が水平なら、B.L.(Buttock Line)を展開基線とすることができるFr断面の「落ち」を拾って「伸び」を求めれば、STR展開面が得られる。

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図2.5.22

 

 

 

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