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第3.7図 直交する防撓材(2)

 
3.3.3 鋼材の組み方
 
鋼板は力のかかる方向に垂直におく(たとえば船底外板が水圧を受ける場合、タンクの側板が水圧を受ける場合など)のと、力が面の方向に働く場合(たとえば、船体全体の曲げすなわち、ホッギング、サッギングによって、甲板、船底外板が船の長さ方向に引張られたり、圧縮されたりする)との両方の場合がある。第3.8図はこれを説明したもので、(a)は面内力、(b)は面外力という。第3.1表に主要な船体構造についてそのかかる力を面内力と面外力とに分類してみた。面内力に対しては挫屈(へたり)を起こさぬように面外力に対しては撓み(ふくれ、凹み)がある限界内に納まるように、鋼板に防撓材を付けるのである。
つぎにこのように鋼板に防撓材を付けるときの注意を述べる。これは剛性の急激な変化を避けるということである。たとえば第3.9図の(a)のように鋼板の途中で急に防撓材を切ってしま
 
 
 

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