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数も決定する。

一般的には、機関室内の空気を1時間に30〜45回換気する能力があり、吹出口の流速は5〜7m/秒として計画する。

(14)機関部タンク容量

燃料油サービスタンク、潤滑油サンプタンク、潤滑油澄しタンク、潤滑油予備タンク、発電機潤滑油サンプタンクなど各タンクの必要な容量を決定する。

例えば潤滑油サンプタンクの場合、ポンプ容量の2〜3分間分十機器と配管内の保有量を目安とし、ポンプ停止時や機器解放時も考慮の上決定することがある。



1.3.7 機関部の諸検討

機関部の機器の選定、初期計算以外にも設計をすすめる上で検討しておかなければならない項目は多い。 ここではそれらの中から代表的なものを簡単に説明する。

(1)主機、発筍機の排ガス管の抵抗計算

主機や発電機の給排気管の抵抗は、機関の性能発揮に大きく影響する。給気管は専用ダクトを持たずに室内換気による場合は概略計算で良いが、排気管は詳細に検討しておく必要がある。

(2)海水系流量バランスとオリフィス径の計算

海水系統では計画通りの流量が出ないと機器の性能が保てないし・また反対に多過ぎても海水の過流速による配管の損傷が発生することがある。計画通りに海水を供給できるかどうかの計算は大切である。

(3)管流速テーブル

ー般的な各流体ごとの、しかもボンブ吸入と吐出に分けて標準流速というものが決められている。計画する管系統でその流速が標準流速となるかどうかは確認しておく必要がある。

管内流速は、管の口径を決める要素であり、流速が早いと海水管ではキャビテーションエロージョンが生じ、また流速による振動と管の固有振動が共振すれば振動やキャビテーションエロージョンが生じる。 また空気管で流速が音速近くなると、逆流や、主機関等の起動不良の原因となる。一般に以下のような流速を標準としている。

(a)清海水管

一般低圧清海水管 (圧力 1.7〜3kg/cm2) 0.5〜1.5m/sec





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