日本財団 図書館


 

第?章. 近畿圏における物流拠点の課題

1. 近畿圏の物流拠点の現状

近畿圏における物流拠点の課題を抽出する前段として、物流拠点の現状を立地面、機能面について広く概観した。

 

(1)近畿圏の物流拠点の立地状況
近畿圏における主要な物流拠点は、大阪府と兵庫県に多く整備され、流通センターとしては東大阪、北大阪、阪神、神戸、大阪南港の5つが整備されている。そのうち、東大阪、北大阪、神戸、大阪南港の各流通センターには一般トラックターミナルが併せて整備されているが、専用トラックターミナルと同様に、高速道路とのアクセス性に優れ、市場に近い場所に位置している。
また、近畿圏には特定重要港湾と重要港湾がそれぞれ5港(計10港)あり、これらのうち8港は大阪湾周辺に整備されているに加え、貨物を取り扱う空港としては関西国際空港、大阪国際空港、南紀白浜空港の3港が整備されている。
大阪湾臨海部は、これまでも営業倉庫の集積が厚い地域となっていた様に、物流施設の高密な集積が見られたが、平成6年の関西国際空港開港に伴い、航空貨物を扱う物流基盤の整備が進められ、現在では陸・海・空の貨物を扱う多様な物流拠点の集積が見られる。

 

近畿圏の主要な物流拠点の立地状況

007-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION