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田島/こんにちは。ただ今から第2日目のパネルディスカッションを始めます。
 コーディネーターを務めさせて頂きます田島です。コーディネーターというのは、話の取り持ち役ということです。
 テーマは「高年難聴者のQOLと生活の質、リハビリテーションについて」となっております。長たらしくて難しそうに見えますが、要するに、昨日第1日目、が「頑張ろう神戸」ということでしたたね。今日第2日目は、「頑張ろう高年難聴者」というぐらいの意味でございます。
 QOLというのは、生活の質、人生の質、という意味ですが、それをどう向上させ、充実させるか。リハビリテーションのほうは、難聴にしろ高齢化にしろ、もとに戻るというものではありませんから、失った機能の補助役探しと、残された機能をフルに活用するための訓練ということでしょう。先程の澤村先生の講演をお借りしますと、全人間的復権ということなのだと思います。難聴のうえ、齢を重ねて色々と不便はありますけれども健康で元気に明るく生きていくためにはどうしたらいいか、というようなことがテーマです。
 難聴が壁になりましてなかなか思うようにいか
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ないのが現実ですが、本日はこのテーマに関連して、各分野でご活躍の専門の先生方をお招きしておりますので、貴重なご意見、示唆に富んだアドバイスを頂けるものと期待しております。
 さて私の横のほうには、パネリストの先生方、それからこちらに体験発表の人たちにお座り頂いております。本日の段取りをご説明しましょう。先ず4人の方に体験発表をして頂きますが、終わった後、こちらのパネリストの先生から一つか二つご質問を頂きます。そのため4人目の方は午後の部にまわるかもしれません。体験発表の後、午後になりますが、パネリストの4人の先生方に1人8分位ずつ冒頭の発言を頂き、その後で討論に入るという予定です。それでは先ずパネリストの先生方をお名前だけ紹介させて頂きます。くわしくは午後にご発言頂くとき、自己紹介も含めて頂くということで、お願いしております。
 アイウエオ順ということで、先ず、高齢者問題についてはご專門で、厚生省の老人保険福祉審議会の專門委員などもお務めで幅広くご活躍中の、全国老人クラプ連合会の常務理事、事務局長をお務めの鈴木五郎先生。
 次に、主催者側の代表者であるとともに難聴者問題についてはおくわしい全難聴理事長の高岡正さん。3人目の方ですが、教育博土号をお持ちで東京都心身障害者福祉センターで高齢者や難聴者の相談を受けておられ、補聴器の間題にもおくわしい浜田豊彦先生です。
 それから4人目の方。イヤーバンクで皆さんご存知の兵庫医科大学耳鼻咽喉科非常勤講師で、愛仁会千船病院耳鼻科医長の湊川徹先生です。それから、体験発表の方々、こちらもアイウエ

 

 

 

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