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西井/それでは只今より、宝塚市長正司泰一郎様に特別講演をしていただきますが、ご来賓の皆様方は会場のお席の方へお移り下さいませ。
 皆様のお手元の資料集にも市長様のプロフィールがございますが、ご紹介させて頂きます。兵庫県議会議員を3期12年お務めになり、平成3年より宝塚市長に就任されました。昨年の大震災で、大きな被害を被りました宝塚市の復興に向けて、全力投球して頂いています。又、私たち中途失聴難聴者の情報保障の問題を含めて、広く障害者や高齢者の福祉について大変ご理解を頂き、他市にさきがけて新しい施策を進めて頂いています。
 今日は「震災都市の復興に向けて」と題しまして、お話をしていただきます。
 それでは正司市長様、よろしくお願いいたします。

正司/皆さん、こんにちは!
 宝塚市長の正司でございます。
 今日と明日の2日間にわたりまして、高齢化社会における「聞こえの保障と健康」というテーマで、この様な立派なシンポジウムが開催をされましたことを心からお慶びを申し上げたいと存じます。
 それと同時に全国各地から、これだけ沢山の皆さんに宝塚においでを頂きましたこと誠に有難く20万市民とともに、心から歓迎を申し上げます。
 ようこそ宝塚においでを頂きました。このシンポジウムでいろんな議論を重ねられまして、そしてみなさんの抱えておいでになるいろんな問題解決へ、あるいはまた社会参加が本日を契機により高まりますように、また多くの人々の理解が深まりますように、心からお祈りを申し上げます。
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 私が今日こうしてお話をさせて頂くというのも、何かのご縁でございますし、大変光栄に思っております。今日は震災の復興に向けてというテーマを頂いておりますので、このようなテーマにそってお話をさせて頂きたいと思います。先程来いろいろ資料を見せて頂きましたら震災後のいろんなことについてのお話が多いようでございますので、その点ちょっと申し訳なかったなあという思いも致します。わがまちも昨年の1月17日の震災で、大変な被害がございましたが、全国からの本当に温かいご支援も頂く中で、震災後1年10カ月、市民の皆様と我々も共にがんばりまして、大分、まちの様子も元に戻って参りました。
 丁度そういう時に皆様においで頂いているもんですから、非常に良かったなと思います。
 但しまだ、現在、仮設住宅で約1000世帯の方々が生活をしておられますし、今年が復興元年と我々も位置づけております。
 これからが本格的な復興が始まるわけでありまして、そういう意味で一人でも多くの皆さんにおいで頂く事が、今復興を目指そうとしております市民にとっても、非常に大きな励みになりますので、心から感謝を申し上げる次第でございます。わがまちでは、118名の方が亡くなりました。神戸あるいは淡路島が震源地ということでござ いましたから、地震が起こった日には、そんな大きな被害がないんではないかなと思いましたし、我々も情報をなかなか得る事が出来ず、全体的な状況の把握にはかなりの時間がかかりました。
 しかしわがまちも、震度7が2カ所ございまして、そういった所は、特に大きな被害がございました。

 

 

 

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