主な海難と統計 平成8年2月発生主要海難
No | 船種 | 船名等 | 総トン数 (人員) |
発生日時および発生場所 | 海難種別 | 気象・海象 | 死亡 行方不明 |
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1 | 貨物船 (鋼) |
島田丸 (日本) |
198トン (乗組員 3) |
2月2日1430ごろ N 4°-36.2' E 138°-00.7 |
(静岡県御前崎灯台から274 度10.9海里付近) | 火災 | 晴れ
北西の風 17b 規程 良好 |
なし |
島田丸は、1日に川崎港を出航し愛知県衣裏港向け航行中、乗組員1人が調理室付近からの火災を発見した。乗組員による初期消火が実施されたが、火勢が衰えず消火作業を断念し、船首部に避難するとともに錨を投入した。 付近航行中の船舶から通報を受けた清水海上保安部では、巡視船艇2隻、ヘリコプター1機、特殊救難隊員2人により救助活動を実施した。大時化の中、ヘリコプターから火災中の該船に特殊救難隊員が降下し、乗組員3人全員を無事吊り上げ救助した。 |
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2 | タンカー (鋼) |
SUNNY BREEZE (パナマ) |
2635トン (乗組員 20) |
2月9日1800ごろ | (済州島東南東約34海里) | 火災 | 天気
不祥 風 不祥 視程 不祥 |
行方不明1人 |
SUNNY BREEZEは、2月9日韓国から台湾向け航行中、火災を起こした。 同日1822ごろ、遭難通信を受信した第7管区海上保安部では、巡視船、航空機、特殊救難隊を急行させるとともに大規模海難対策本部を設置、自衛隊への災害派遣要請、航行警報の実施および関係先からの情報収集を実施した。 S号乗組員は1人を残し19人が救命ボートで脱出後、付近高校船舶により救助されたが、S号は炎上しながら漂流、五島列島への乗り揚げおよび乗り揚げに伴う2次災害が懸念されたため、北西の風17メートル、波浪5メートルの大時化の中、特殊救難隊員をS号に降下させ曳航索の取り付けおよびタグボードによる曳航を実施した。 |
平成8年1月の要救助海難発生状況(速報)