パビリオン羊蹄丸が誕生
(財)日本海事科学振興財団(船の科学館・神山榮一理事長)は三月二十三日、フローティングパビリオン羊蹄丸を一般公開した。
明治四十一年に北海道と本州を結ぶ鉄道連絡航路として開業した国鉄青函航路は、旅客貨物輪送の大動脈として活躍し、広く国民に親しまれたが、青函トンネルの開通に伴い昭和六十三年三月、八十年の歴史を閉じた。
船の科学館では、人々の夢と希望、喜びと悲しみを運び続けた青函連絡船の歴史を、時代の流れの中で風化させることなく、長く後世に語り継ぐとともに、連絡船の持つ造船史上注目すべき技術的特性を永久に保存するため、青函連絡船廃業の年の七月、名船の誉れ高い「羊蹄丸」をJR北海道から購入した。
羊蹄丸はその後、平成四年にイタリアのジェノバで開かれた「国際船と海の博覧会」に、日本政府出展のフローティングパビリオンとして派遣され、現地の人気を集め日伊友好に貢献した。
帰国後、約三十億円の改修費をかけ、装いも新たに船の科学館前水域に公開された。船内には、海をテーマにした参加体験空間「シー&シップワールド」や昭和三十年代初頭の青森の様子を直接体感できる「青函ワールド」などの展示をはじめ、ショップ、シアターなどもそろって、楽しさあふれるパビリオンになっている。
船の科学館は、従来の本館、元南極観測船「宗谷」に加え、元青函連絡船「羊蹄丸」を得て、海事思想の普及啓発にさらに寄与することになる。
新橋から新交通「ゆりかもめ」十五分で船の科学館前下車、年中無休、入場料は共通券大人千円・こども(中学生まで)六百円。
水路図誌の新刊・改版のお知らせA
海上保安庁水路部
番号・図面 | 縮尺 | 刊行月 | 図積 | 記事 |
基本図(新刊) | ||||
6632 豊後水道南方 (31-50-00N,131-25-00E) (33-30-00N,132-50-00E) |
1:200,000 | 平8.3 | 全 | 大陸棚の海の基本図(海底地形図) |
6635 熊野灘 (33-25-00N,136-05-00E) (35-06-00N,137-30-00E) |
1:200,000 | 平8.3 | 全 | 大陸棚の海の基本図(海底地形図) |
6660 飛鳥西方 (38-40-00N,137-57-00E) (39-50-00N,140-10-00E) |
1:200,000 | 平8.3 | 全 | 大陸棚の海の基本図(海底地形図) |
6726 小笠原群島東方 6726S (24-00-00N,140-00-00E) 6726G (30-00-00N,150-00-00E) 6726M |
1: 1,000,000 | 平8.3 | 全 | 大陸棚の海の基本図(海底地形図) (海底地質構造図) (フリーエア重力異常図) (地磁気異常図) |
番号・書誌名 | 刊行月 | 記事 |
書誌(改版) | ||
101 本州南・東岸水路誌 | 平8.3 | 平成3年3月刊行の同水路誌を、諸資料により改訂増補してある。 |