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5.2 混雑度平滑化による停車時分増大防止効果

 

(1) 平滑化の考え方
混雑度の平滑化として、同一列車における車両間での混雑度のばらつきに着目した空間的平滑化と、列車間の混雑度のばらつきに着目した時間的平滑化の二種類が考えられるが、ここでは空間的平滑化について検討する。
一例として、前駅を出発した時点での列車の混雑度の分布が検出でき、その情報を当該駅の乗車待ち客に通知することにより、乗車客が乗車する車両を変更するケースを想定する。

 

10/21の西葛西駅8時29分着の列車では、実測での停車時分が42秒、今回の計算式による停車時間の計算結果が37秒のケースについて説明する。この例を用い、乗車客が車内混雑度に応じて乗車する車両を変更するとした場合の、停車時分を計算式により算出した。

 

表5.2−1は乗車客の平滑化を行わなかった場合の停車時分の計算結果、図5.2−1にそのシミュレーション画面を示す。
表5.2−2は4両目に乗車する予定であった乗車客10人を車内混雑率が180%で乗車人数が9人である5両目に移動すると仮定した場合(乗車客の平滑化を行なった場合)の停車時分の計算結果、図5.2−2にそのシミュレーション画面を示す。

 

 

 

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