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旅客船海難の実例

 

霧中、狭水道でカーフェリー同士が衝突

●日  時 平成2年5月4日午後10時45分
●場  所 広島湾串ケ瀬瀬戸
●総トン数 A丸 977トン  B丸 697トン
●用  途 短距離フェリー  短距離フェリー
●天  候 霧 風力0 視程200メートル
●船体損傷 A丸 船首部破口  B丸 船首部ランプゲート曲損
●負  傷 乗客5人転倒による打撲傷 乗客13人転倒による打撲傷

事実の概要
夜間、狭水道を東行するA丸(乗客114人 車両32台搭載)は、船橋当直中の甲板長が、霧となったことを船長に報告せず、霧中信号も、減速もせず、かつ、レーダー監視も十分にしなかったため、衝突の直前まで相手船の来航に気付かずに進行中、また、西行する僚船B丸(乗客114人 車両42台搭載)は、船橋当直中の二等航海士が霧となったことを船長に報告せず、霧中信号も減速もしないまま進行中衝突した。

  

 

 

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