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旅客船海難防止のために

 

旅客船は多くの人命を預かり、これを輸送する役割と使命から、乗組員それぞれが、与えられた職務を自覚することが安全運航につながります。

特に、乗客の死傷は衝突、乗揚等海難発生時における船体の衝撃による場合が多くみられます。

海難「ゼロ」を目指し、次のことを守りましょう。

(1)運航に関連して

  1. 海上法規、運航管理規程の運航基準等を遵守し、状況に応じ的確な判断と措置をとりましょう。
  2. 常時、レーダーの活用を含め、適切な見張りの励行をしましょう。
  3. 他船に対する警告信号や、狭視界における霧中信号など、汽笛信号は早めに行いましょう。
  4. 気象・海象に注意し、状況に応じた速力にし、船位の確認に努めましょう。
  5. 航海する経路は、浅所、潮流など事前に調査しておきましょう。
  6. 離着桟するときは、特に主機遠隔操縦ハンドルやクラッチ位置の確認等その取扱いに注意しましょう。
  7. 当直者は、不安を感じたときは、ためらうことなく船長又は機関長に報告して、指示を受けましょう。

 

 

 

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