日本財団 図書館


はじめに
 私達が日常、人とコミュニケーションをする手段として“言葉”を使います。その言葉は口から“声”という音を耳から聴いて認識します。
 その声を耳では聴けない人がいて口で声を出せない人は、どのようにしてコミュニケーションをとるのでしょう?
 身体で表現(ゼスチャー)、筆談などありますが、思っていることをすべて伝えることは難しいですよね。そうした不便さを解消するために“手話”ができたのだと思います。インターネットで調べてみると日本では、1878年に日本手話ができたそうです。
 健聴者(耳が聞こえる人)にとって手話見る機会は少ないと思います。自分の周りに聴覚障害者がいれば手話を知ることもあると思いますが・・・皆さんはどうですか?
 近年、テレビや映画でも手話が出てくるようになりました。また、現在は、いろいろな教室があって手話を習いに行く人も増えてきました。私も、一度半年ほど習いに行ったこともありましたし聴覚障害者の方々にも1年間教えてもらったこともありました。今も指文字やあいさつなどの簡単な手話以外は忘れてしまいました。
 私の努力不足もあると思いますが、日常生活で使わないと月日が経つごとに英単語みたいにすぐに忘れていきました。また、手話は覚えるのが大変だ。という先入観もあったのかも知れません。
 そんなとき、“手話カラオケ”というものを見て手話を楽しく覚えられることを知り、現在も手話カラオケで手話を勉強中です。私みたいな人やこれを見て少しでも興味を持った人がいれば一度見にきて下さい。
 
 
手話カラオケしようよ。
第1回(H18.4.15)13時〜15時半
 
○参加者12名(見学者3名)講師1名 手話通訳1名 スタッフ4名、ボランティア5名
○場所 NPO法人和デイサービスなごみ(フリースペース)
 
○開会式
・代表あいさつ
・自己紹介、
・内容説明、課題曲発表(四季の歌、サザエさん)
 
 
○練習内容
・テープで四季の歌を流して曲紹介
・歌詞の1番から4番までを講師が順番に手話を交えて説明
・3〜5人ずつ前に並んでグループ、個別指導
・最後に指文字表をみて50音の指文字の練習
 
 
○感想 初めての手話カラオケ講習。とてもユニークな指導ではじめて手話をした人も皆楽しく練習ができた。3名の見学者も本日の手話カラオケ講習後に次回も参加したいと言ってくれました。四季の歌とサザエさんは、ほぼすべての人が知っている曲であったので予定以上のペースで進んだ。普通に手話を覚えるより覚えやすいと前年度の手話教室の参加者が言っていました。
 
★今回覚えた手話 計31個
春、愛している、人、心、清らか、すみれ、花、〜ような、僕(私)、友達、夏、強い、岩、砕く、波、父親、秋、深い、愛、語る、ハイネ(指文字)、恋人、冬、広い、根、白い、雪、溶かす、大地、母親、ラララ・・・(指文字)
 
第2回(H18.5.6)10時〜12時
 
○参加者13名 講師1名 手話通訳1名 スタッフ5名 ボランティア5名
○場所 NPO法人和デイサービスなごみ(フリースペース)
 
○練習内容
・四季の歌1〜4番を復習。
・サザエさん1〜2番練習
・四季の歌とサザエさん1番2番を通しで練習
 
 
★今回覚えた手話 計27個
 魚、銜える、ドラ猫(悪い、猫)、追いかける、はだし、かける(走る)、陽気、サザエさん、皆、笑う、お日様(太陽)、る(指文字)、今日、良い、天気、子供、集める、広場(広い、場所)、草、野球、打つ、投げる、元気、青空(青い、空)、
 
○感想 ゴールデンウィーク中ということもあり欠席者が何人かいたが新規参加者も5名ありました。曲に合わせて手話をするので四季の歌の“ハイネ”と“根雪を溶かす”の歌詞のところでつまる人が多かったです。子供も参加したので会場がより賑やかになって楽しめました。
 
第3回(H18.5.20)10時〜12時
 
○参加者11名 講師1名 手話通訳1名 スタッフ4名 ボランティア5名
○場所 NPO法人和デイサービスなごみ(フリースペース)
 
○練習内容
・四季の歌2回練習
・サザエさん1〜4番まで手話説明。
・数人ずつ前に出てグループ、個別指導
・3曲目発表 瀬戸の花嫁
 
 
★今回覚えた手話 計17個
買物、街、〜まで、出かける(行く)、財布、忘れる、愉快、子犬(小さい、犬)、明るい、笑顔、幸せ、ついてくる、楽しい、仲間、夕焼け、明日
 
○感想 この日もひどい雨だったので参加者が少なかった。2曲とも似たような歌詞が多いので間違える人が目立った。曲に合わせて手話をすると曲のスピードに手話がついていかない人もいた。慣れるまでもう少し時間が必要です。
 
第4回(H18.6.3)10時〜12時
 
○参加者17名 講師1名 手話通訳1名 スタッフ4名 ボランティア5名
○場所 NPO法人和デイサービスなごみ(フリースペース)
 
○練習内容
・四季の歌、サザエさんの通し練習。
 
 
○感想 皆とても慣れてきました。先生も発表会にむけて細かな動作チェックに入っています。個々の注意が増えてもめげずに楽しみながらやっています。全体としてそろえる必要があるので手話の手の位置や向きなど修正しました。
 
第5回(H18.6.17)10時〜12時
 
○参加者15名 講師1名 手話通訳1名 スタッフ2名 ボランティア5名
○場所 NPO法人和デイサービスなごみ(フリースペース)
 
○練習内容
・四季の歌、サザエさんの通し練習
・グループ練習
 
 
○感想 今日は、地域の情報誌であるザ・淀川の取材が来ました。編集長と講師が知り合いみたいで手話カラオケの宣伝をしてくれるみたいです。いろいろと何か聞かれるかと少し緊張感もありましたがインタビューもなしでちょっと残念でした。皆もいつも通り楽しみながら手話カラオケをおこなっていました。
 
第6回(H18.7.1)
 
○参加者9名 講師1名 手話通訳1名 スタッフ2名 ボランティア5名
○場所 NPO法人和デイサービスなごみ(フリースペース)
 
○練習内容
・四季の歌、サザエさん通し練習
・グループ練習
 
 
○感想 四季の歌、サザエさんは皆かなり頭に入ったようです。グループ練習でも個人差はあるもののかなり揃ってきた。先生と打合せをして次回より瀬戸の花嫁も開始することに決めました。同じ曲ばかりでも練習がだらけてくるというのもあるので新曲を入れて先の2曲を練習すればまた違ったものになると言ってくれた。
 
第7回(H18.7.15)
 
○参加者12名(見学者1名)講師1名 手話通訳1名 スタッフ2名 ボランティア5名
○場所 NPO法人和デイサービスなごみ(フリースペース)
 
○練習内容
・四季の歌、サザエさん通し練習
・グループ練習
・全体練習(四季の歌、サザエさん)、
・瀬戸の花嫁
 
 
★今回覚えた手話 計14個
瀬戸、日が暮れる、夕波(夕日、波)、小さい、好き、島、嫁ぐ、若い、心配、する、〜けれども、大丈夫、〜なの、
 
○感想 今回、初の全体練習を行いました。グループ練習は何度もしてきたのですが、全体での揃い具合などを一度確認しました。・・・結果は思っていた以上に揃っていたので驚きました。これなら大丈夫だと思いました。最後に、少し瀬戸の花嫁をしました。当初は視聴だけの予定でしたがすぐしてみたいと希望があり一番だけ練習することになりました。聴いてみると先の2曲よりは少し難しいと感じました。歌詞の意訳、歌のスピード、手話の手数など四季の歌とサザエさんに比べるとちょっと時間がかかりそうです。
 
第8回(H18.8.5)
 
○参加者14名(見学者1名)講師1名 手話通訳1名 スタッフ2名 ボランティア5名
○場所 NPO法人和デイサービスなごみ(フリースペース)
 
○練習内容
・瀬戸の花嫁1番
・グループ練習
・サザエさん、四季の歌の通し練習
 
 
★今回覚えた手話 15個
段々、畑、さようなら、幼い、弟、行く、否定、泣く、男、だったら、〜しない、父、母、大事にする、ね(指文字)
 
○感想 今日から本格的に瀬戸の花嫁の練習が始まりました。今回手話カラオケで1番の山場になりそうです。サザエさん、四季の歌の2曲を先にしていなければきっと大変だっただろうと予想された。先生と手話通訳の人も試行錯誤して曲にあった皆がしやすく覚えやすいように手話を考えてくれていた。ちょっと難しい曲だけど皆、一生懸命頑張ってくれている。


目次へ 次ページ





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION