表彰式典
The FESCO Award Ceremony
平成18年度表彰式典次第
第1部 表彰式
9:50 開場
常陸宮殿下、常陸宮妃殿下のご臨席
10:45 開式
国歌斉唱
会長あいさつ
表彰選考委員会委員長あいさつ
表彰状並びに副賞の贈呈
来賓代表「内閣総理大臣」祝辞
常陸宮殿下のおことば
常陸宮殿下、常陸宮妃殿下のご退席
12:00 閉式
第2部 祝賀会
12:20 開宴
13:30 閉宴
後援 内閣府 総務省 外務省 文部科学省 厚生労働省 国土交通省
協力 日本財団
(平成18年11月20日東京都港区東京全日空ホテル)
会長挨拶
本日ここに常陸宮殿下、常陸宮妃殿下のご臨席を仰ぎ、平成18年度社会貢献者表彰式典を開催できますことは、多事多難と申すべき世の中で、まことに明るく嬉しいこととして心から感謝申し上げます。
また本席には、内閣総理大臣並びに関係各大臣の代理の方々をはじめ、多数のご来賓の出席を頂戴いたしまして、盛大に表彰式典の開催が可能になりましたことに対しましても厚く御礼申し上げる次第でございます。
さて、本日受賞されます皆様方は、社会の各分野において献身的にご活躍され、特に優れた功績を挙げられた方々でございます。貴い人命を救うために身の危険をも顧みず行動された方、多年にわたり困難をおして世のため人のために尽くされた方、幾つかの分野で顕著な功績を示された方、そして、こどもの読書推進に積極的に取り組まれた方々を表彰させて頂きます。私どもは、皆様方の勇気ある行いや多年にわたるたゆまぬご努力と、ご家族の皆様方の暖かいご協力に対し、心からの敬意を表するものでございます。
世のため、人のために尽くされた方々を表彰いたします本式典も、昭和46年以来、本年で36回を数え、これまでに11,600名余の方々を表彰させていただきました。
この間皇室をはじめ関係各位より絶大なお力添えを頂戴いたしましたことに対し、改めて厚く御礼申し上げますとともに、今後も引き続きご支援をお願い申しあげます。
受賞者の皆様におかれましては、その貴重な経験を生かされ、明るく住み良い社会をつくるために、ますますご活躍くださいますようお祈りいたしております。
終わりに臨み、ご列席の皆様方のご健康とご多幸とを心からお祈り申し上げ、私のご挨拶とさせていただきます。有り難うございました。
平成18年11月20日
社会貢献支援財団 会長 猪熊葉子
内閣総理大臣の祝辞
内閣総理大臣の祝辞を述べられる内閣府大臣官房管理室長
田口 博之 氏 |
常陸宮同妃殿下の御臨席を仰ぎ、「平成十八年度社会貢献者表彰式典」が開催されますことを心からお慶び申し上げます。
表彰を受けられた皆様は、自らの危険を顧みず人命救助に当たられた方々を始め、いずれも献身的な活動により社会に対して大きな貢献をされた方々です。皆様の御尽力に対し心より敬意を表します。
健全で安心できる社会を実現するためには、社会を構成する、一人ひとりが、他者への思いやりにあふれた自発的な取組を行っていくことが重要です。
皆様方を始め多くの方々が、共助の精神で社会貢献されていることを心強く思います。
今後も、より良い社会の実現のために、皆様方が社会の各分野で一層活躍されることを期待します。
平成18年11月20日
内閣総理大臣 安倍晋三
祝賀来賓挨拶
本日は、平成18年度の社会貢献者表彰式が常陸宮殿下、妃殿下のご臨席のもと、無事挙行されましたことをまずお祝い申し上げたいと思います。
特に、本日は、大変広い様々な分野の方々が表彰された訳でございます。先ず、鉄道事故の早期通報によりまして被害拡大防止に貢献された方、或いは凶悪犯罪の発生に際しましてご自身の危険を顧みず犯人逮捕に協力された方がおられます。また、30年以上にわたり障害児や非行児と関係者を支援する活動をされておられた方など、長年にわたり精神的肉体的に苦労の多い活動あるいは業務に尽くされた方々がおられます。また、韓国・中国の台頭目覚ましい我が国造船業界において、長年の経験を生かし、優れた技能を発揮して業界の発展に寄与された方々がおられます。また、14人兄弟という大家族の農家の長男に嫁がれ、お嫁さんとして、また母親代わりとして、ご兄弟の皆さんを立派に独立させ、4人のお子さまもお育てになった方など、ご苦労の上、明るい家庭を作って来られた方々もおられます。そして積極的に社会のために尽くしておられる若者の皆さんがおられます。また、本日は、こども読書推進活動をされた団体の皆さまにつきましても表彰がなされたということでございます。様々な分野で顕著な功績を挙げて来られた皆さまに心よりお祝いを申し上げます。
社会貢献支援財団は、昭和46年に設立以来、日本財団からの助成を受け、社会の様々な分野で顕著な功績を挙げながら報われる機会の少ない方を対象に、社会貢献者表彰を行ってきておられますが、これまでの表彰件数は11,600件を超えておられるとお聞きしております。
社会の発展と共に国民生活は豊かになりましたが、少子高齢化、経済活動のグローバル化などの社会構造の変化、地球環境問題、凶悪な犯罪の多発、いじめなどの教育現場の荒廃など、いろいろな問題が発生しているところでございます。このような中で勇気ある行動や長年の地道なボランティア活動など、本日表彰を受けられた皆様方の行動あるいは活動は、安全安心社会の実現、国際貢献、青少年育成、スポーツ文化振興、地域社会の発展、および社会福祉の増進などに大きく寄与するものであると考えております。また、このような社会貢献をされた方々に社会貢献支援財団の表彰がなされることを通じまして、明るい未来を切り開いてゆく礎が築かれることになるものと確信する次第であります。こうした表彰制度を運営されて来られました社会貢献支援財団の活動に改めて敬意を表したいと思います。
最後になりますが、本日表彰を受けられました皆様方の今後一層のご活躍、また社会貢献支援財団の益々の御発展をお祈りいたしまして、簡単ではございますが、私のお祝いの言葉にさせて頂きます。どうも有難うございました。
国土交通省 審議官 春田 謙
祝賀来賓挨拶
ご紹介をいただきました笹川でございます。
本日表彰を受けられました皆様方、本当におめでとうございました。
この社会貢献支援財団は、本年で創立36年を迎えますが、これまで毎年、1回のお休みもなく常陸宮殿下・妃殿下のご臨席を賜り、この表彰式典を続けてこられたわけでございまして、その意味でも本当に心のこもった格式の高い表彰制度になっております。そういう中で、長年にわたる皆様方のご労苦が漸く報いられたと申しますと、皆様方は報いを求めておやりになったのではないと申されるでしょうし、そのことは私たちも良く承知しておりますが、やはり良いことは広く世の中の人に知って頂き、皆様方のそういう行為・行動に追従する人たちが沢山出てくるということが大変重要なことだろうと私は思います。
わが国は新しい首相になりまして、「美しい国、日本」を目指しているわけでございますが、これは言葉の遊びであってはならないのです。美しい国には美しい心を持った日本人がいて初めてそれは完成されるのです。その意味で、本日表彰された皆様方の、美しい心、美しい行動様式を、単に表彰するだけではなく、私たち日本人一人一人が見習い、行動することが極めて重要になってまいります。ともすれば私たちは言葉の世界に遊びがちです。しかし、美しい心を持った日本人は、古来、行動を伴って生きてきました。このことが、まだ日本では失われていないことを本日の表彰を通して強く感じました。今回表彰された皆様方の、この美しい心が更に広がって、本当の「美しい国、日本」になるように、皆様方の更なるご活動を心からお祈り申し上げ、この度の受賞を心からお祝い申し上げたいと思います。
また、今回は海外でご活躍の皆様方も多数表彰された訳でございまして、やはり見る人は見ているんだな、こんな遠い国で働いていても誰かが見てくれているんだなということを立証した選考でございました。その意味で、私は社会貢献支援財団の理事、評議員、そして選考委員の皆様方が真剣に取り組んでくださった結果だろうと思いますし、社会貢献支援財団の皆様にも感謝を申し上げたいと思います。どうぞご来席の皆様、美しい心を持ち、行動される方々の驥尾に付して、私たちも努力をして行こうではありませんか。
おめでとうございました。
日本財団 会長 笹川陽平
乾杯のご発声
只今ご紹介頂きました、当財団の評議員会議長およびオムロンの相談役をしております立石です。本日は平成18年度の社会貢献者表彰を受賞なさいました皆様、本当におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
受賞者の皆様は大変広い分野で表彰を受けられました。緊急時の人命救助、そして社会福祉の向上、青少年育成、国際協力、海の環境保護と安全維持、そしてハッピーファミリー賞。毎年この賞を聞いておりまして、ほのぼのとした気持になります。また21世紀若者賞、そして、こども読書推進賞。とくに最近は読書をする人が大変少なくなっている中で、それを積極的に推進するため、子供の時代からの読書の指導をしてこられた皆さま方、本当におめでとうございます。
最近は、日々大変暗くまた悲しい事件が多く起こっております。いろいろ考えてみますと、現代人の心が病んでいるのではないかと心配しております。日本人が古くから持っております良さと申しますか、いわゆる思いやりの気持ち、労り、許し合う心というものが少々失われてきているのではないかと危惧をしています。
そういう中にあって本日栄えある表彰を受けられた方々、あるいは残念ながら賞には洩れてしまった大変多くの候補者の皆さまが同じような活動をなさっておられる。こういう方々が先ほど申しました、失われつつある日本人の心というものを再び呼び戻してくださるような貢献をなさっておられます。そのことに対しまして心よりお礼を申し上げます。私自身も大変嬉しく思っております。
この財団、社会貢献支援財団は、1971年から継続して社会貢献活動の推進、あるいは、より良い社会を創ろうということで貢献なさっておられる方を毎年表彰を続けている大変素晴らしい財団ではないかと思っております。今後ともこの財団が更に大きく飛躍し、新しい日本造りのために貢献できることを願っております。
本日受賞をされた皆さま方、あるいは本日ご参列なさっておられる皆さま方の今後の発展を祈念いたしまして乾杯の音頭をとらせて頂きたいと思います。では、大きな声でご唱和をお願いします。乾杯!どうも有難うございました。
社会貢献支援財団 評議員 立石信雄
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