(2)産業廃棄物の排出状況
佐賀県内における産業廃棄物の排出量(2004年度)は3,583千トンで、これを業種別、種類別、地域別にみると、図3-2-1のとおりとなっている。
業種別では、製造業(35.2%)、農業(29.9%)、建設業(23.7%)、電気・水道業(8.4%)の順に多く、これら4業種で全排出量の約97%を占めている。
種類別では、汚泥が1,829千トン(51.0%)で最も多く、ついで動物のふん尿が1,069千トン(29.8%)、がれき類が401千トン(11.2%)で、これら3種類で全排出量の約92%を占めている。
また、地域別では、佐賀地域が1,670千トン(46.6%)、ついで杵藤地域が731千トン(20.4%)、唐津地域が503千トン(14.0%)となっている。
図3-2-1 佐賀県内における産業廃棄物の発生量(2004年度)
【業種別】
【種類別】
【地域別】
資料)「平成17年度佐賀県産業廃棄物実態調査報告書概要版(平成16年度実績)」(佐賀県)
|
(3)リサイクル資源の分別収集量・再商品化量
唐津市内におけるリサイクル資源の分別収集量(行政回収および集団回収分)は、表3-2-4のとおりとなっている。現在リサイクル品目は、旧市町村単位で収集品目が異なっており(旧唐津市では10品目)、2009年4月を目処に統一予定である。
表3-2-4 リサイクル資源の分別収集量(2005年度)
紙類 |
布類 |
スチール |
アルミ |
空きびん |
ペットボトル |
2,596t |
127t |
167t |
102t |
105t |
173t |
|
資料)唐津市資料より三菱UFJリサーチ&コンサルティング作成
|
また、玄海諸島における行政回収によるリサイクル資源の分別収集量を旧市町村単位でみたものが、表3-2-5である。品目別にみると、2005年度におけるペットボトルの収集量は旧唐津市が115,789kgと特に多く、また4市町とも2004〜2005年にかけて収集量が増加している。一方、スチール缶、アルミ缶、ビン類は減少傾向となっている。
表3-2-5 
|
行政回収によるリサイクル資源の分別収集量(2004年度、2005年度)
|
(拡大画面:191KB) |
 |
|
|
単位)kg
注1)各資源の排出量は旧市町単位で把握されており、各離島については人口割で算出した値である。
注2)旧唐津市を除き、分別収集量に事業系を含む。
資料)唐津市資料より三菱UFJリサーチ&コンサルティング作成
|
図3-2-2 
|
人口1人あたりのリサイクル資源の分別収集量(行政回収分・2005年度)
|
(4)廃家電引取台数(行政回収分)
廃家電の引取は原則として小売業者が行うが、一部では行政による引取も行われている。
2005年度における唐津市の家電リサイクル法対象4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機)の引取台数(行政回収分)は、エアコンが21台、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機がそれぞれ約60台となっている。
表3-2-6 行政回収による廃家電の引取台数(2005年度)
エアコン |
テレビ |
冷蔵庫・冷凍庫 |
洗濯機 |
合計 |
21台 |
62台 |
55台 |
58台 |
196台 |
|
資料)唐津市資料より三菱UFJリサーチ&コンサルティング作成
|
各島における行政回収による廃家電の引取台数は、表3-2-7に示すとおりである。
2004年度については、馬渡島が洗濯機2台、テレビ5台、エアコン1台、冷蔵庫3台、小川島および加唐島が冷蔵庫各1台であった。また、2005年度は神集島および小川島で洗濯機、テレビ、冷蔵庫が1〜2台、馬渡島が洗濯機・テレビ各1台、冷蔵庫4台である。
高島、松島、向島など小規模な離島では、同期間中の廃家電の行政回収実績はない。
表3-2-7 
|
行政回収による各島の廃家電の引取台数(2004年度、2005年度)
|
島名 |
2004年度実績(台) |
2005年度実績(台) |
洗濯機 |
テレビ |
エアコン |
冷蔵庫 |
洗濯機 |
テレビ |
エアコン |
冷蔵庫 |
高島 |
|
|
|
|
|
|
|
|
神集島 |
|
|
|
|
|
1 |
|
1 |
小川島 |
|
|
|
1 |
1 |
|
|
2 |
加唐島 |
|
|
|
1 |
|
|
|
|
松島 |
|
|
|
|
|
|
|
|
馬渡島 |
2 |
5 |
1 |
3 |
1 |
1 |
|
4 |
向島 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
合計 |
2 |
5 |
1 |
5 |
2 |
2 |
0 |
7 |
|
資料)唐津市資料より三菱UFJリサーチ&コンサルティング作成
|
(5)使用済自動車の発生状況
唐津市では、2006年4月より自動車リサイクル法に基づく離島対策等支援事業を実施している。2006年度においては、7島全体で計53台の使用済自動車の発生が見込まれており、馬渡島が30台、神集島が10台、加唐島が7台などとなっている。
表3-2-8 2006年度使用済自動車発生予定台数
島名 |
発生予想台数 |
軽自動車 |
普通自動車 |
合計 |
高島 |
2 |
0 |
2 |
神集島 |
10 |
0 |
10 |
小川島 |
1 |
1 |
2 |
加唐島 |
5 |
2 |
7 |
松島 |
1 |
1 |
2 |
馬渡島 |
21 |
9 |
30 |
離島合計 |
40 |
13 |
53 |
|
資料)唐津市資料より三菱UFJリサーチ&コンサルティング作成
|
2007年1月29日時点における、離島対策等支援事業を使用した使用済自動車の海上輸送実績は、神集島が17台(軽自動車16台、1tトラック1台)である。その他の離島では同制度は利用されていない。
|