平成18年度における海上安全指導員の重点指導事項
第四管区海上保安部 交通部安全課
平成17年における愛知県・三重県沿岸海域での海難は111隻と昨年に比べ9隻減少していますが、プレジャーボートによる海難は全海難の約42%で依然として高い割合で発生している。
用途別の海難状況
|
平成12年 |
平成13年 |
平成14年 |
平成15年 |
平成16年 |
平成17年 |
一般船舶 |
31 |
24 |
43 |
38 |
23 |
35 |
漁船・遊漁船 |
65 |
38 |
38 |
48 |
43 |
24 |
プレジャーボート |
67 |
74 |
54 |
50 |
51 |
47 |
その他 |
17 |
27 |
17 |
7 |
3 |
5 |
計 |
180 |
163 |
152 |
143 |
120 |
111 |
|
プレジャーボートの海難47隻を種類別に見ると、機関故障(14隻)、衝突(8隻)、乗揚(7隻)が上位を占めています。
|
平成12年 |
平成13年 |
平成14年 |
平成15年 |
平成16年 |
平成17年 |
機関故障 |
14 |
18 |
8 |
5 |
18 |
14 |
乗揚げ |
11 |
16 |
7 |
8 |
8 |
7 |
推進器障害 |
9 |
6 |
6 |
3 |
3 |
4 |
浸水 |
0 |
2 |
5 |
1 |
1 |
2 |
転覆 |
4 |
6 |
5 |
6 |
2 |
3 |
衝突 |
19 |
12 |
5 |
10 |
6 |
8 |
舵故障 |
0 |
2 |
3 |
0 |
0 |
0 |
火災 |
1 |
0 |
1 |
1 |
7 |
0 |
その他 |
9 |
12 |
14 |
16 |
6 |
9 |
計 |
67 |
74 |
54 |
50 |
51 |
47 |
|
プレジャーボート海難の種類別状況
また、海難発生原因を見ますと、機関取り扱い不良(11件)、見張り不十分(7件)、操船不適切(5件)が上位を占めております。
プレジャーボート海難の原因別状況
|
平成
12年 |
平成
13年 |
平成
14年 |
平成
15年 |
平成
16年 |
平成
17年 |
人為的要因 |
操船不適切 |
8 |
5 |
6 |
7 |
5 |
5 |
見張り不十分 |
19 |
11 |
4 |
9 |
4 |
7 |
船位不確認 |
4 |
3 |
3 |
4 |
3 |
4 |
避航時期不適切 |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
気象・海象不注意 |
3 |
8 |
6 |
6 |
3 |
1 |
船体機器整備不良 |
2 |
2 |
2 |
3 |
1 |
4 |
錨地不適切 |
2 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
水路調査不十分 |
6 |
11 |
1 |
3 |
4 |
2 |
その他 |
2 |
3 |
7 |
3 |
2 |
3 |
機関取扱い不良等 |
12 |
13 |
6 |
4 |
8 |
11 |
小計 |
59 |
56 |
38 |
39 |
30 |
37 |
人為的要因以外 |
材質構造老朽・衰耗等 |
4 |
13 |
9 |
4 |
5 |
4 |
不可抗力・その他 |
4 |
5 |
7 |
7 |
16 |
6 |
小計 |
8 |
18 |
16 |
11 |
21 |
10 |
計 |
67 |
74 |
54 |
50 |
51 |
47 |
|
プレジャーボートの海難発生隻数は、年々減少傾向にはありますが、依然として多い状況に変わりはありません。これらの海難は、海における経験が不足していることによる注意欠如や船の扱いに不慣れであることが主な原因となっています。簡単にマリンレジャーを楽しめる環境が整いつつあるなか、これら海の初心者に対し、一層の指導が必要であると言えます。
また、統計上は海難として処理されない航行中や釣り中の船舶から海中への転落者は、平成15年2人、平成16・17年各3人で、平成16・17年にはそれぞれ2名の方が死亡又は行方不明となっております。
このため、平成18年度における海上安全指導員の重点事項として
マリンレジャーを楽しむための基本的事項として
・見張りは全方向にわたり、対象物を特定せず、継続して行なう。
・余裕がある十分な燃料を搭載する。
・出航前に、気象・海象情報を入手し、海上では常に気象・海象の変化に気を付ける。
・航海予定海域の水路調査を事前に行う。
・船長は同乗者に対して、姿勢を低くし手すり等につかまっておくなどの注意を与える。
としますので、これら指導につきましては重点的な活動をよろしくお願いします。
併せて、従来から指導して頂いている
○ライフジャケットの着用
○携帯電話の携行
○海の「もしも」は118番
についても引き続きよろしくお願いします。
安全航海に必要な情報の入手は
1. 航海中必要な情報入手
○気象情報の入手は
大王崎灯台 電話(0599)72-2000
尾鷲海上保安部 電話(05972)5-2200
潮岬灯台 電話(07356)2-6177
御前崎灯台 電話(0548)63-1177
伊勢湾海上交通センター 電話(0531)34-2333
○管区航行警報・管区水路通報情報の入手は
(日本沿岸の港及び付近海域を航行する船舶にとって緊急に必要な情報及び船舶交通の安全に必要な情報)
第四管区海上保安本部 海洋情報部 電話(052)661-1611
携帯インターネット
iモード対応 http://www.jhd.go.jp/keitai/TUHO/keiho/
EZ-WEB対応 http://www.jhd.go.jp/keitai/TUHO/keiho/ez/
J-Phone対応 http://www.jhd.go.jp/keitai/TUHO/keiho/js/
2. 最寄の海上保安部署への連絡は
名古屋海上保安部 電話(052)661-1615
衣浦海上保安署 電話(0569)22-4999
蒲郡海上保安署 電話(0533)68-4999
常滑海上保安署 電話(0569)35-0888
四日市海上保安部 電話(059)357-0118
鳥羽海上保安部 電話(0599)25-0118
同上浜島分室 電話(0599)53-0300
尾鷲海上保安部 電話(0597)25-0118
海の「もしも」は118番
海上保安庁では緊急通報用として「局番無し3桁電話番号118番」を開設しております。
早期の通報が迅速な救助活動につながります。
お知らせ
海の情報提供ボランティア「海守」募集について
(拡大画面:817KB) |
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会員募集の一括申込みについて
会員募集に当たって、参加申込が煩雑となるところから一括しての会員申込みの手続きが可能となっております。
参加の意思のある会員におかれまして、まだ申込み手続きを済ませていない方には、当協会事務局が取りまとめて申し込み手続きを行ないますので、その旨を当協会事務局宛連絡頂けますようお願いします。
なお、連絡は電話又はFAXにてお願いします。
TEL(052)653-2407
FAX(052)653-2414
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