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14. 伊豆医療福祉(いずいりょうふくし)センター「どんつく」 (静岡県)
― プロフィール ―
 どんつくは、静岡県の伊豆半島の入口にある、いちごで有名な韮山町にある伊豆医療福祉センターの和太鼓チームです。
 結成当時、小学生だった健司くんは今や立派な社会人となり、お母さんと一緒に練習に通っています。
 どんつくの練習は毎週月曜日の6時半から30分1本勝負です。時間の前には扉の前で今や遅しと列をつくって待っています。
 みんなと同じ呼吸で打ち込むと同時に、人前で自分ができる事を表現する事、ある児は1回でも多く1人で太鼓をたたく事、ある児はバチをくるくると回す事・・・。それぞれに挑戦しています。
 
 
― 実践報告 ―
 私たちは静岡県伊豆の国市の伊豆医療福祉センターから来た『どんつく』です。『どんつく』は主に身体障害者が所属するチームで現在13名所属しています。練習は毎週月曜日夜6時半から7時までで、毎週楽しく練習しています。毎年この大会を含めて5回位発表の機会があります。今日は福島という遠方なので人数は少ないですが参加できなかった仲間達の分まで頑張ります。
 僕は中学1年生のときから『どんつく』に入って今年で6年目を迎えました。学校でも中学2、3年生のとき太鼓をやりました。最初ただ太鼓を打って楽しんでいただけでしたが高校1年生になった辺りからもっとうまくなりたいと思い始めて自分で太鼓の研究をしました。またこの年に演奏中にバチを投げる演奏の仕方を教わりました。バチを投げることは中学3年のときに思いついてやっていましたが、連続で投げるのは初めてだったので何度も練習しました。1年半位練習をしてやってほぼ完璧にできるようになりました。いまから演奏する『和』でお見せできるかもしれません。その後に演奏する『響き』は初めて打った速い曲です。
 僕は今年卒業して大学に行くかもしれませんので、『どんつく』での演奏は今年が最後になるかもしれません。だから、今日は最後の大舞台になるかもしれませんので力の限り一生懸命演奏します。どうぞ、最後までお聞きください。


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