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支援の考え方
治療の目的
■原因療法
原因を除去する
例)抗生物質
■対症療法
症状を改善する
例)解熱鎮痛薬
 
対症療法として薬物を用いるのはどんな時?
■行動の問題がある
多動、興奮、パニック、自傷、攻撃性、感情易変性
■睡眠の障害がある
入眠困難、中途覚醒、睡眠リズムの不整
■てんかんを合併した
 
「発達リハビリテーション」の考え方
ボトムアップだけでなくトップダウンも
発達が伸びても自閉症が改善するとは限らない
発達を伸ばすことよりも、将来を予測しそこから現在の方針を考えることを重視する
治癒ではなく社会適応を
自閉症の症状が軽くなっても社会適応がよくなるとは限らない
 
「自閉語」を覚えよう!
1. 感情の特徴への配慮
2. わかり方の特徴への配慮
3. 興味の特徴への配慮
 
感情の特徴への配慮
■本人の予想通りに物事が進むよう工夫する
■はっきりした表情を見せる:とくに、笑顔と無表情との区別が重要
■言葉かけだけで大切なことを伝えない
■本人の目に入る刺激をコントロールする
■自発的に動くのを待つ
■手持ち無沙汰な時間をつくらない
■何か体験したとき、最後に楽しく終われる工夫を
 
わかり方の特徴への配慮
大事なことは、必ず視覚的情報で伝える
とくに、「暗黙の常識」を視覚化することは重要
余計な情報は削除する
複雑な言い回し、雑談、儀礼的なことなど
「契約」のやり方を教える
一方的に話し言葉で命令したり禁止してはいけない
本人の要求や拒否を、無条件で許可しない
 
興味の特徴への配慮
興味のあることをうまく活用して関係をつくる
 
社会適応のよい状態とは?
■自律的に生活している
■他人に危害を加えない
■所属する社会集団が複数ある
■得意なこと、好きなことが複数ある
■苦手なことが嫌いでない
→つまり、「自律」と「社会性」の両立
 
支援を考える際の基本軸
自 律:自分にできること、やるべきこと、やりたいことを自分で判断して行動する
社会性:社会的に許されるやり方、望ましいやり方で行動する
 
 
自律と社会性の両立
 
「合意」を教える
■一方的に話し言葉で命令したり禁止してはいけない
■本人の要求や拒否を、無条件で許可しない
 
構造化、それは‘合意’のはじまり
 
構造化とは?
1. 構造は元々あるものだが、隠れて見えにくい
2. その見えにくい構造を理解しやすくする
だから→ 五感に訴えて
 
構造化の意義
・わかりやすい情報提供
・内発的動機づけによる自己解決と合意
・制御不可能な不適応行動の予防
 
命令とは全く異なることに注意!


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