アオウミガメにも被害が
毎年、たくさんのウミガメが死んで海岸に漂着します。
これまでにも、こうしたウミガメのお腹の中からポリ袋などのゴミ類が出てきて大きなニュースとなりました。
オサガメやアカウミガメの被害が多くクラゲなど本来のエサと見分けが付かず誤って食べてしまうという見方が一般的でした。
主に海草、海藻をエサとするアオウミガメは、他の肉食のウミガメのようなゴミの被害はあまりないと思われていました。
2006年6月17日、浜松市に死んで漂着したアオウミガメ
細分化して環境をむしばむゴミ
昨年、死んで打ち上げられたアオウミガメの体内から大量のゴミが出てきた事で海を漂うゴミの新たな危険性が見えてきました。
アオウミガメは、海底の海草などを食べるだけでなく、ちぎれて海上に浮き上がった流れ藻もエサにします。
海には無数のポリ製品、プラスチックなどが漂流しています。時間が経つにつれこれらのゴミは波でくだかれ細分化していきます。それが流れ藻に絡みついてしまうのです。ウミガメは海藻と一緒にこれらのゴミを食べてしまったと考えられます。
カメのお腹にあった海藻類
|