シンガポールにおける小型船舶動静把握システム
IR06-4-4
HARTSとは?
HARBOUR CRAFT TRANSPONDER SYSTEM
シンガポール海事港湾庁(MPA: Maritime and Port Authority of Singapore)が、警察及び海軍と共同で行なう小型船に対する船舶動静把握システム
HARTS導入の背景
・2002年10月、イエメン沖で発生した原油タンカーに対する小型船による自爆テロ
・2004年7月、ISPSコード発効・導入
HARTSの目的
・シンガポール港湾水域におけるセキュリティー対策が主目的
・ISPSコードの対象となっていない小型船舶を識別し、その動静を把握する。
HARTSの運用スケジュール
・2006年5月末を期限に、政府がトランスポンダーの費用を負担
・2006年12月末を期限として、現存小型船に対してトランスポンダーの搭載を法律で義務化(罰則で担保)
・2007年1月1日より、システム運用開始
HARTSの対象は?
【対象船舶】
ISPSコードの対象船舶(500トン以上の国際航行船舶)以外の船舶で、AISを搭載していない港湾航行船舶及びプレジャーボート
【対象海域】
シンガポールの港湾水域内
HARTSの対象船舶隻数
・約3,000隻が対象
HARTSの使用にあたっての制約事項
・トランスポンダーのスイッチは、停泊時を除きON
・トランスポンダー故障時の通報義務
・船舶所有者変更時における通報義務
・パニックボタンの乱用禁止
HARTSのシステムについて
・トランスポンダー
・データ送信ネットワークシステム
・コントロールセンター
HARTSの全体構成
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