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安全保障の民営化に関する新構想
−民間軍事会社(PMC)の戦略的活用法−
 
目次
第1章 PMCを再定義する
1. 拡散する「PMC」のイメージ
2. PMCのサービス
3. イラクでサービスを拡大するPMC
 
第2章 イラクにおけるPMCを検証する
1. イラクでPMCが大量雇用された背景
(1) 「治安維持」「政治プロセス」「経済復興」の同時進行
(2) 「安全」を提供できない米軍
2. 戦後初期の混乱期とPMC
(1) 戦後混乱期の安全確保
(2) 一発屋PMCのケース・スタディ:カスター・バトル社
(1)戦後の混乱に乗じて急成長
(2)不正経理と内部告発で契約破棄へ
3. イラクにおけるPMCのサービス
(1) 大多数はセキュリティのプロフェッショナル
(2) イラクにおけるPMCの主なサービス
(1) イラクにおける兵站民間補強計画(LOGCAP)
(2) 多岐に亘る警備・警護サービス
4. PMC活用の利点
(1) 正規軍の人員不足を補う
(2) 能力の高い特殊部隊出身者の活用
(3) 国家の行動の自由を支える
5. PMCが抱える問題
(1) 法的位置づけ
(1) PMCは戦闘員か非戦闘員か
(2) アカウンタビリティとクオリティ:責任の所在とサービスの質の維持
(2) コスト削減にはならない?
(1) 膨らむセキュリティ・コスト
(2) 疑問視されるKBR社のイラク復興ビジネスの効率
(3) KBR社の反論
(3)米軍とPMCの衝突
(1) 衝突を引き起こしたファルージャのブラックウォーター社
(2) ザパタ・セキュリティ社と米海兵隊
6. 米軍の対応:PMCを使用する環境整備
(1)米軍のロジック:PMCの行動はあくまでディフェンシブ(守勢)である
(2)PMC活用に関するガイドラインの設定
(3)イラクでもPMCの規制が強化されている
(4)イラクにおける米軍との調整機構の設立
(5)減らないPMCに対する需要
 
第3章 対テロ戦争とPMC
1. 対テロ戦争、情報機関とPMC
2. 重要性増す安全保障部門改革(SSR)とPMC
(1) 対テロ戦争の文脈で重要性高まるSSR
(2) ブッシュ政権が発表した「地球規模の平和活動構想(GPOI)」
(3) 文民警察の派遣を手がけるPMC
(4) 米国務省の反テロ支援(ATA)プログラム
(5) 米軍のイラク派遣前訓練もPMCが提供
(6) 対テロ・対麻薬戦争の前方展開基地(FOLs)の運営
 
第4章 安全保障のガバナンスとPMC
1. 冷戦後の安全保障上の脅威
(1) 脅威の質の変化
(2) 安全保障のコンセプトの変化
(3) 非国家主体の重要性の高まり
2. 安全保障のガバナンスとPMC
(1) 国家の限界とグローバル・ガバナンス
(2) 安全保障政策もガバメントからガバナンスへ
(3) 日本にこそ安全保障のガバナンスが不可欠
 
第5章 PMCのセキュリティ訓練体験記
1. 日本人に必要なセキュリティ・トレーニング
2. 実践的なBBCのセキュリティ訓練
3. 紛争地の取材に必要な様々なノウハウ
4. 日本人もPMCの訓練を受けるべし
 
第6章 提言
提言1 「安全保障のガバナンス」というコンセプトを取り入れよ
提言2 政府機関の欠落した機能をPMCで補え
(1) インテリジェンス
(2) 危機管理・セキュリティの専門家の育成
(3) ハイリスクな地域における活動強化
提言3 自衛隊、警察の対テロ訓練にPMCを積極的に活用せよ
提言4 官民情報協力体制を強化せよ
提言5 国際協力活動にはPMCや自衛隊OBなど民間の人材を活用せよ
 
おわりに
 
注釈
 
 
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