1.3 エンジン市場
米国のプレジャーボートのエンジン市場で最も注目されていることは、船外機市場は日に日に競争が激化していることである、と描写するのは、ボーティング・インダストリーの「2004年マーケット・データブック」である。ブランズウィック傘下のマーキュリー・マリーン(Mercury Marine)が日本製船外機をダンピングで訴え、競争熾烈化の傾向がさらに浮き彫りになったと同誌は報じている。さらに、技術競争も激しくなるばかりで、排ガス規制の強化がそれを手伝っている。
「2004年マーケット・データブック」によると、米国船外機市場は2001年から2002年にかけて、販売台数が29万9,100台から1%増の30万2,100台に微増した。2003年には、前年比1.1%増の30万5,400台。ヤマハ・マリーン・グループのフィル・ダイスコウ(Phil Dyskow)社長は2004年については「おそらく3〜5%増、もしかしたら4〜6%増になるかも知れない」と推測している。
エンジン市場に関する主要統計は次のとおりである。
図9、図10、図11に、1998年、2000年、2002年の船外機の馬力別シェア(生産高ベース)を示す。150馬力以上が200馬力以上に若干大型化しているが、すべての馬力帯でほぼ均等な売上げを示している。
図9 船外機の馬力別シェア(売上高ベース):1998年
図10 船外機の馬力別シェア(売上高ベース):2000年
図11 船外機の馬力別シェア(売上高ベース):2002年
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