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 図4に示すとおり、所有ボート隻数の増加とともにボート購入等の消費額も増加している。
 
図4 ボーティング消費額と所有ボート隻数
 
 図5と図6に示すとおり、ボートの長さとボートの種類別のシェアについては、24フィート以下の小型ボートが多く、これらの多くは船外機ボート及び船内外機ボートである。
 
図5 ボートの長さ別シェア
 
図6 ボートの種類別シェア
 
 業界誌「ボーティング・インダストリー(Boating Industry)」は、全米のプレジャーボート取扱いディーラーを対象に調査を実施した。その結果を、「2004年マーケット・データブック(Market Data Book 2004)」として、ボートサイズやボートタイプ別の消費者属性を次のようにまとめている。
 ボーティング・インダストリーは、ボート購入者を「A」から「H」までの属性集合に分類し、それぞれが4種類の主要ボート市場でどれくらいの割合いを占めるのかを調査した。次の表はその結果である。
 
表2 プレジャーボート購入者族性別シェア
16〜24フィートのアルミニウム製船外機ボート
A 27.54%
B 12.27%
C  8.50%
D  7.76%
E  6.84%
16〜24フィートのグラスファイバー製船外機ボート
A 21.38%
B 16.14%
C  9.41%
D  6.95%
E  6.68%
16〜24フィートのグラスファイバー製船内外機ボート
A 15.31%
B 17.20%
C 11.46%
D  6.41%
F  6.41%
25フィート以上のグラスファイバー製船内外機又は船内機
A  6.56%
B 12.69%
C 13.79%
H  5.47%
F  7.44%
G 13.79%
A = 地方郊外に住む既婚者で、比較的大きな子供が一緒に住んでいる。世帯主の最終学歴は高卒とブルーカラー職が多い。米人口全体の約8%にあたる。
B = 地方郊外の持ち家に住む既婚者で、子供もいる。ブルーカラー職に就いている割合が高いが、年収は全米平均の少し上くらい。米人口全体の約6.07%にあたる。
C = 都市郊外の持ち家に住む既婚者だが、子供がいないか、いたとしても一人。年収は全米平均より高い。米人口全体の約5.99%にあたる。
D = 都市郊外の持ち家に住む世帯で、子供は一人か二人。ブルーカラー職に就き、年収は全米平均かそれをやや下回る。米人口全体の約4.66%にあたる。
E = 都市郊外か地方の持ち家に住む子持ち世帯。ブルーカラー職に就き、年収は全米平均をやや下回る。高卒がほとんどを占める。米人口全体の約2.92%にあたる。
F = 主に都市郊外に住む比較的高齢で子供がいない世帯か独身世帯。退職している場合が多く、年収は全米平均をやや下回る。米人口全体の約4.83%にあたる。
G = 都市郊外に住み、比較的大きな子供がいる。大学院以上の学歴を持ち、ホワイトカラーで企業幹部職に就いている場合が多い。年収は全米平均を大きく上回る。米人口全体の約1.35%にあたる。
H = 主に西海岸の郊外に住む既婚者で子供もいる。小さな別荘を所有している人もいる。大卒が多く、年収は全米平均をやや上回る。米人口全体の約3.55%にあたる。
出典:Boating Industryによる「Market Data Book 2004」
 
 図7にボート売上高の上位10州を示す。このうち、フロリダ、テキサスはメキシコ湾岸、ノース・カロライナ、ジョージアは東海岸、カリフォルニア、ワシントンは西海岸に位置し、これらは海洋沿岸の州である。ミシガン、ミネソタ、ニューヨーク、ウィスコンシンは、五大湖沿岸州である。これから、海洋沿岸の州でプレジャーボート利用が盛んなことはもちろん、米国では五大湖等の内水でも盛んなことがわかる。
 
図7 ボート売上高 上位10州
 
 図8にプレジャーボートの輸出入取引額を示す。輸入額の方が斗出している原因は、船外機を輸入しているためである。
 
図8 米国のプレジャーボート輸出入取引高


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