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ごあいさつ
 海をテーマにしたアジア地区では初めての国際映画祭、「アジア海洋映画祭イン幕張」は、盛況のうちに無事、終了することが出来ました。
 これも、フェスティバルの運営関係機関の皆様、全国から幕張に参集した映画を愛する方々、そして貴重な運営資金を提供していただきました、日本財団を初めとする各企業、各団体の絶大なるご支援の賜物で、深く感謝する次第です。
 開催3日間の来場者は3000人を超え、初めて開催した映画祭としては充分満足のできる動員数ではなかったかと自負しております。
 アジアからの作品につきましては、「海洋映画」のエッセンスがやや希薄なものが多かったのは事実ですが、各国で現在「売り出し中」の新鋭監督の長編デビュー作が勢揃いし、我が国の映画業界にも大きなインパクトを与えたようです。一方、学生の短編ビデオにつきましては、募集を開始してからの制作期間があまりなかったことから作品の質に少々問題があったものの、応募作品数は予想を大きく上回る41本にものぼりました。
 今回の数多い教訓を生かし、この映画祭が近い将来、全国屈指のフィルムフェスティバルに成長するよう私たちも日々努力すると共に、今後とも皆様方に心温まるご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 
実行委員会委員長
今泉 由弘
(千葉テレビ放送株式会社 代表取締役社長)
 
「アジア海洋映画祭イン幕張」を終わって
 “アジア”“海”“映画”という魅力的なキーワードを掲げ、9月2日から3日間、快晴の幕張を舞台に開かれたこの催しは、関係者が予想していた以上の観客動員と、アジアの各国から参加した監督、プロデューサーと観客との活発な交流も含め、好評裏に終了しました。各作品の上映終了後の監督と観客のティーチインでは、多様な意見交換がなされ、時間が足りなくなるほどでした。
 一方、別会場で行われた学生の製作による、“海に関わる”短編映画の上映も、日本全国から応募があり、その中21本が選出されて解説つきで上映され活況を呈しました。
 最終日のクロージング・パーティーで、審査員の一人馬英華さん(中国弁護士)がアカペラで中国の民謡を歌い、集まったアジアの映画関係者と短編映画コンクールに入賞して全国から集まった学生達に親しみと心の触れ合いを抱かせた場面は、この映画祭の成功と未来志向を象徴するシーンだったと思います。
 
総合プロデューサー
岡田 裕
 
「アジア海洋映画祭イン幕張」の目的
1. アジア映画の隠れた「才能」を発掘
 巨額の制作費をつぎ込んだハリウッド大作映画や、小粒ながら個性派揃いの日本の単館系映画などに混じって、熱狂的なブームが続く韓国の恋愛映画、素朴なテーマで、生活に密着した秀作を次々と発表する中国映画、世界一の映画製作国で、「ムトゥ踊るマハラジャ」に代表されるエンタテイメント作品に定評のあるインド映画など、アジア諸国の映画が今、元気です。
 しかし、一方では、これら一部の国を除く、例えばベトナム、フィリピン、タイ、マレーシア、スリランカ、インドネシアなど、多くの地域のアジア映画が日本で公開される機会はまだまだ限られているといえます。
 「海洋」に特化したこの映画祭では、これら、わが国ではやや馴染みの薄いアジア諸国の作品も含め、地域性豊かな、人と海とのかかわり合いをテーマとした、わが国未公開の長編映画を発掘し、上映します。これにより映画が、人びとの暮らしや生きざまを伝える上で強力な手段となることを実感すると共に、日本および関係各国の映画製作技術と映画芸術の向上に役立てようというものです。
 
2. 「海」をテーマにした、若者の短編ビデオ作品にも期待。
 日々、あらゆる分野で、予測を超える急激な変化が進む現代社会の中で、映像製作の分野も例外ではありません。機材の技術革新や時代にマッチした演出手法は、日進月歩、一日としてとどまることはないようです。
 こうした中、現在、若者たちのあいだで、短編映画や短編ビデオ作品を制作するのが静かなブームともなっています。コンペを伴う全国規模の映像祭も開催され、劇場公開にむけての登竜門となっており、現在、日本の第一線で活躍している映像作家、多数を輩出しています。
 今回の募集作品は、フィルムと比べ、比較的低予算で製作できるビデオ作品に限定した上で、より厳格に作品の比較がし易い同一テーマでコンペを行うのが、特にテーマを定めない他の多くの映像祭との大きな違いです。
 「海」を題材に、自然と人間との係わりを深く掘り下げた秀作や、想像を絶する異色作品の登場にも期待がかかります。
 
事業運営・組織・関係団体
主催
アジア海洋映画祭イン幕張実行委員会
千葉県 千葉市 (財)千葉県文化振興財団
(財)ちば国際コンベンションビューロー
(株)幕張メッセ 千葉テレビ放送(株)
後援
千葉県経済同友会 千葉県商工会議所連合会
 
[実行委員会]
実行委員会委員長
今泉 由弘 (千葉テレビ放送株式会社 代表取締役社長)
小倉 明 (千葉県生活環境部文化振興課 課長)
千葉 和 (千葉市市民局生活文化部文化振興課 課長)
斎藤 剛 (財団法人千葉県文化振興財団 理事長)
鈴木 正一 (財団法人ちば国際コンベンションビューロー 専務理事)
飯田 洋 (株式会社幕張メッセ 代表取締役専務)
推進本部長
土肥 光芳 (千葉テレビ放送株式会社 専務取締役)
 
[事務局]
事務局長
篠塚 泉
〒260-0001 千葉県千葉市中央区都町1-1-25
千葉テレビ放送内事務局
TEL 043-231-3116 FAX 043-234-1022
ホームページ http:/www.amffm.net
総合プロデューサー
岡田 裕
プロデューサー
野々宮 正樹
アシスタントプロデューサー
梶野 元延
プログラミングティレクター
増田 悟司
暉峻 創三
 
広報・宣伝・プログラム編集
細谷 隆広
熊谷 睦子
海田 恭子 (プログラム編集)
齋藤 若子 (プログラムデザイン)
 
企画運営
鈴木 俊英
鈴木 浩之
福島 浩之
堤 祐輔
小酒部 涼子
 
会場運営
湯本 進
青柳 洋治
名村 国彦
菖蒲 薫
谷口 奈美
石塚 建治
 
会場運営協力
東京情報大学
神田外語大学
 
上映協力
横溝 賢
松田 明日香
太田 千博
 
[審査員]
コンペティション部門
嶋津 弘章 (編集者)
馬 英華 (弁護士)
滝田 洋二郎 (映画監督)
角谷 優 (映画プロデューサー)
岡田 裕 (映画プロデューサー)
 
学生短編ビデオ部門
岡田 裕 (映画プロデューサー)
野々宮 正樹 (映画祭プロデューサー)
増田 悟司 (映画プロデューサー)
細谷 隆広 (映画プロデューサー)
屋木 康樹 (千葉テレビ放送 制作部長 ディレクター)
 
特別協賛  日本財団
 
協力  ヘラルドエンタープライズ(株)
 
協賛  旭化成
アパマンショップネットワーク
NTT東日本千葉支店
ガーデンウォーク幕張
学生援護会東日本
京葉銀行
サッポロビール
JFEスチール
JT千葉支店
千葉銀行
千葉県企業庁
千葉興業銀行
東京ガス
東京電力千葉支店
トヨタ自動車
日本生命
日本捕鯨協会
ファンケル
富士ゼロックス
文化シヤッター
ホテルスプリングス幕張
明聖高等学校
ヤマハ発動機
ロプロ
※50音順
 
アジア海洋映画祭イン幕張
◆開催期間/2005年9月2日(金)〜4日(日)
◆会場/シネプレックス幕張 幕張メッセ国際会議場
◆オープニングセレモニー
 千葉県で初めて開催される本格的国際映画祭、「アジア海洋映画祭イン幕張」が9月2日午前10時半、幕張新都心のシネマコンプレックス、「シネプレックス幕張」で開幕した。
 オープニング・セレモニーには、関係者やアジア映画ファンなど約130人が出席、立ち見もでる満席状態となり、幸先の良い盛り上がりをみせた。
 式典では冒頭、今泉実行委員長が開会を宣言、続いて千葉県の大槻副知事が挨拶に立ち、本映画祭に対する期待を述べると共に、成功を祈願した。さらに、岡田総合プロデューサーが、他の映画祭との差別化など、「海洋映画祭」の趣旨説明を行った。会場には中国の朱文監督、台湾の陳秀玉監督、フィリピンのジェフリー・ジェトゥリアン監督も駆けつけ、観客から歓迎の大きな拍手を受けた。
 オープニング上映は、ジェトゥリアン監督の「もう一度」。ふんだんに使われた美しい水中撮影に、多くの観客が魅了された。
 
大槻 副知事
 
今泉 実行委員長
 
来日した監督たち
 
会場(シネプレックス幕張)
 
挨拶する大槻副知事


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