3.3 韓国
韓国における漂着物調査は、平成16年10月8日から12月3日までの期間に江原道、慶尚北道、忠清南道の3自治体、6海岸で実施し、調査範囲は6列、16区画、延べ面積1,600m2であった。なお、各地域の調査結果については付属資料で示す。
本年度の調査で採集した漂着物の分類別重量比率を図3.3.1-1に、漂着物の調査海岸別分類別重量を表3.3.1-1に示す。
本年度調査で採集された漂着物の総重量は1,240.6gであった。重量別では、「プラスチック類」が605.0g(総重量の48.8%)と最も重く、次いで、「紙類」が257.8g(同20.8%)、「金属類」が220.3g(同17.8%)、「ガラス・陶磁器類」が98.5g(同7.9%)の順であり、「ゴム類」、「発泡スチレン類」、「布類」、「その他の人工物」の漂着物に占める割合は2.2%以下と低かった。
昨年度採集された漂着物の総重量は3,303.2gであり、本年度の調査結果は6割程度少なかった。重量別では、「ガラス・陶磁器類」が1,164.2g(総重量の35.2%)と最も重く、次いで、「その他の人工物」が1,142.9g(同34.6%)、「プラスチック類」が496.0g(同15.0%)「金属類」が315.3g(同9.5%)の順であり、組成に違いがみられた。
本年度の調査では、1個当たりの重量の重い「ガラス・陶磁器類」が、昨年度に比べ採集量が少なく、漂着物の総重量に占める割合は低く、昨年度の調査結果と比較すると組成に違いがみられた。
図3.3.1-1 漂着物分類別重量比率
表3.3.1-1 漂着物の海岸別分類別重量
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漂着物の分類別の個数比率を図3.3.1-2に、漂着物の調査海岸別分類別の個数を表3.3.1-2に示す。
本年度の調査で採集した漂着物の総数は624個であった。個数別では、「金属類」が395個(総個数の63.3%)と最も多く、次いで「プラスチック類」が162個(同26.0%)、「その他の人工物」27個(同4.3%)の順であり、「ゴム類」、「発泡スチレン類」、「紙類」、「布類」、「ガラス・陶磁器類」の漂着物に占める割合は3.0%以下と低かった。
また、昨年度の漂着物の総個数は504個であり、本年度の調査が2割程度多かった。個数別では、「プラスチック類」が347個(総個数の68.8%)と最も多く、次いで「金属類」が38個(同7.5%)、「発泡スチレン類」36個(同7.1%)、「その他の人工物」が25個(同5.0%)の順であり、本年度の調査では「金属類」が、昨年度より多く採集されていたため、昨年度の調査結果と比較すると組成に若干違いがみられた。
図3.3.1-2 漂着物分類別個数比率
表3.3.1-2 漂着物の海岸別分類別個数
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