日本財団 図書館


ハ. 紙類
 紙類は、13項目に小分類し、(1)容器類、(2)包装、(3)花火の筒、(4)紙片等、(5)その他に中分類し、計数した。
 
 紙類の総量は2,332.7g、250個であった。図3.1.2-16にその内訳を示す。
 個数比率は、「紙片」49.2%と最も高く、次いで「包装」25.6%、「容器類」9.2%、「花火の筒」9.2%、「その他」6.8%の順であった。
 これらの「小分類」を項目別に個数を集計し、紙類項目別上位6品目を図3.1.2-17に示した。
 「紙片」が105個と最も多く、次いで「紙袋」37個、「花火の筒」23個、「飲料用パック」21個、「菓子類包装紙」12個、「タバコの吸殻」12個の順であった。
 漂着物における紙類の占める割合は少ないものの、供給源としては、海岸の利用者が直接海岸に放置したものと推察され、海岸管理者を通じて海岸利用者への啓発が必要であると考えられる。
 
図3.1.2-16 紙類内訳比率
 
図3.1.2-17 紙類項目別上位6品目
 
ニ. 布類
 布類は、(1)衣服類、(2)軍手、(3)布片、(4)糸・毛糸、(5)布ひも、(6)その他に中分類し、計数した。
 
 布類の総量は、13,382.2g、136個であった。図3.1.2-18にその内訳を示す。
 個数比率は、「布ひも」が46.3%と最も高く、「布片」17.6%、「衣服類」14.0%、「糸・毛糸」14.0%、「軍手」3.7%、「その他」4.4%であった。
 これらの「中分類」を項目別に個数を集計し、布類項目別上位5品目を図3.1.2-19に示した。
 「布ひも」が63個と最も多く、次いで「布片」24個、「衣服類」19個、「糸・毛糸」19個、「軍手」5個の順であった。
 「その他」の内訳としては、「帽子」、「バックの切れ端」、「ラケットのグリップ」、「絆創膏」、「靴の中敷」、「かばんの裏地」が採集された。
 漂着物における布類の占める割合は少なく、その供給源としては、日常生活で利用されたものが何らかの理由で河川を通じ海に入り、結果的に海岸に漂着したものや海岸利用者が直接排出したものなどが推定されるものの、詳細については不明である。
 
図3.1.2-18 布類内訳比率
 
図3.1.2-19 布類項目別上位5品目


前ページ 目次へ 次ページ





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION