(2)塗膜物性評価
写真3.2.5-4に示すテンシロン引張り試験機を用いて塗膜のせん断に至る最大応力(引っ張り強さ)及びせん断時の伸び、並びに特定の伸びに対する応力(ヤング率)を測定した。試験条件を表3.2.3-8に示す。基礎樹脂開発塗料は、伸びが溶剤系塗料に比べ伸び率が高く弾性を有する塗膜であるが、浸漬試験後の伸びは低下し物性性能が大きく変化する。現用溶剤系塗料は伸び率変化が少なく安定である事が確認された。伸び率、ヤング率、坑張力の変化を図3.2.5-1〜3.2.5-3に示す。
表3.2.5-8 テンシロン引張り試験条件
L:(mm) |
試料長 40mm |
W:(mm) |
試料巾 13mm |
d:(μm) |
試料厚 |
F:(N/mm2) |
応力感度 2.45 |
Ve:(mm/min) |
引っ張り速度 1mm/min |
Vc:(mm/min) |
チャート速度 |
1:(mm) |
勾配をとる時の横軸の長さ |
Z:(mm) |
破断時の伸び目盛の長さ |
Xi: |
勾配をとる時の立軸の読み |
Yi: |
破断時の伸び目盛の読み |
|
写真3.2.5-4 テンシロン引張り試験機
図3.2.5-1 海水浸漬とヤング率の関係
図3.2.5-2 海水浸漬と抗張力
図3.2.5-3 海水浸漬と伸び率
|