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吟剣詩舞
こんなこと知ってる?(17)
 一昨年の四月号から始まった新企画「吟剣詩舞こんなこと知ってる?」の十七回目です。読者の皆さまと双方向で意見が交換できるコーナーとして設けております。
 吟剣詩舞の歴史、人物、身近な出来事など、読者の皆さまが驚くようなこと、是非、知らせたいことがありましたら財団事務局月刊誌係まで、ご寄稿をお願いいたします。(形式は問いません。写真等も歓迎です)
 今回は、昨年十一月下旬から十二月初めにかけて放送されたNHK教育テレビ『いろはに邦楽』に吟詠がとりあげられ、少壮吟士の河田泉さん、タレントの山田邦子さんの出演で、「吟詠の発声」と「吟詠の節」という番組(各五分・再放送、再々放送を含む各三回)が放送されました。この放送のお知らせは、本誌十二月号の吟詠テレビ、ラジオ放送欄に掲載しましたが、到着が放送日に間に合わず、多くの方々から、お問い合わせをいただくことになりました。再度の再放送も考えられますが、とりあえず、放送までの経過と番組の概要を本部事務局からお知らせしたいと思います。
 
NHK教育テレビ『いろはに邦楽』に吟詠がとりあげられました
 『いろはに邦楽』は、邦楽の各ジャンルを初心者にわかりやすく楽しく紹介する番組です。
 NHKでは吟詠も邦楽のジャンルですから、『いろはに邦楽』の中で、吟詠をわかりやすく楽しく紹介する方法について、いろいろ検討されていたことと思います。
 事の起こりは、昨年九月の教育テレビ「吟詠・秋風を聞く」(本誌十一月号カラーアルバム掲載)のロケ地でのことでした。この番組には、少壮吟士の河田泉さんがソロ出演しましたが、ロケ地で、NHK担当部の方から、泉さんに対して、日頃の吟詠活動のことや吟詠に対する考え方などについて取材がありました。担当の方は、泉さんが語った吟詠活動、特に地元のテレビで独自の番組をもって活躍していることにたいへん興味を示されていたようです。
 この日の取材から、『いろはに邦楽』で吟詠をわかりやすく楽しく紹介するということのヒントが得られたようです。早速、収録の話が持ち上がり、急ぎ準備が進められ、十月三十一日にスタジオロケが行なわれました。
 放送は、写真(テレビ画面より撮影)にもありますように、タレントの山田邦子さんに河田泉さんが、吟詠の基本や声の出し方など、身振り手振りを交えて教授、その上で、一緒に発声練習、邦子さんにも実際に吟じてもらうという、たいへん楽しい番組となっていました。
 
「吟詠の発声」で吟じられた漢詩
(1)「不識庵機山を撃つの図に題す」(頼山陽作)
(2)「桃太郎」(松口月城作)
「吟詠の節」で吟じられた漢詩など
(1)「汪倫に贈る」(李白作)
(2)「するめ」(まどみちお作)
 
「吟詠の発声」タイトル(11/20、25再、26再々放送)
 
「不識庵機山を撃つの図に題す」の起句と承句を吟詠
 
吟詠について質問する山田邦子さん
 
吟詠について解説する河田泉さん
 
実際に吟詠を指導、一緒に吟じる
 
「吟詠の節」タイトル
(11/27、12/2再、3再々放送)
 
吟詠の符号について説明、吟じてみせる
 
「するめ」の詩はピアノ弾き語りで


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