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吟剣詩舞
こんなこと知ってる?(12)
 昨年四月号から始まった新企画「吟剣詩舞こんなこと知ってる?」の十二回目です。読者の皆さまと双方向で意見が交換できるコーナーとして設けております。
 吟剣詩舞の歴史、人物、身近な出来事など、読者の皆さまが驚くようなこと、是非、知らせたいことがありましたら財団事務局月刊誌係まで、ご寄稿をお願いいたします(形式は問いません。写真等も歓迎です)。
 今回は、財団事務局からの寄稿です。本誌六月号の編集後記にご紹介しましたが、財団が永年にわたって日本財団(財団法人日本船舶振興会)から援助を受けてきた競艇公益資金についてお話しをしたいと思います。題して「競艇の舟券(ふなけん)を買うと三・三パーセントのポイント(還元金)があります」。
 
『競艇の舟券を買うと三・三パーセントのポイント(還元金)があります』
財団への資金援助は競艇のポイント(還元金)の中から
 
 表題では、競艇の舟券を買うと、三・三パーセントのポイント(還元金)が付きますとご紹介していますが、このポイントは、舟券を買われた競艇ファンの皆様へ返金されるのではなく、その還元金は、競艇公益資金(交付金)として日本財団(財団法人日本船舶振興会)へ支払われるという法律(モーターボート競走法=昭和二十六年成立)になっていることを指します。
 ところで、六月号の編集後記にも書きましたが、当財団が日本財団から受けた吟剣詩舞振興のための資金援助(助成金)は、昭和四十三年の財団設立時から今日までの三十八年間で、総額約四十八億七千万円になっています。
 日本財団から頂戴した助成金は、競艇ファンの皆様の舟券購入額に換算しますと、なんと約一千五百億円という金額になります。たいへん大きな金額に驚かされますが、考え方を代えて、もし、私たち吟剣詩舞ファンの皆様が、約一千五百億円の競艇売上げに貢献できたならば、今度は日本財団に五十億円近い交付金をもたらすことができることになります。
 吟剣詩舞ファンの内、百万人の皆様が舟券を買うとすれば、一人あたり十五万円程となります。平成十六年度の競艇ファンの皆様の一日舟券購入額は全国平均で一万五千円程ですから、十日分にあたります。
 
写真は、五月二十九日(日)、愛知県の常滑競艇で開催されたSGレース第三十二回笹川賞競走優勝戦の覇者、植木通彦のSG十回目の雄姿です(株式会社日本レジャーチャンネル提供)
 
 ところで、日本財団に五十億円の交付金をもたらすためには、この一千五百億円の舟券購入資金(百万人で買えば一人十五万円の購入資金となる)についてですが、もちろん、この金額は、舟券を買っても、舟券が全部外れて、一円も回収できなかった時の金額です。平均七十パーセント回収できれば、購入資金は十分の一の百五十億円(百万人では一人一万五千円)となります。夢のような数字ですが、九十九パーセント回収できれば、更に購入資金は少なくなり十五億円(百万人では一人千五百円)となります。九十九パーセント回収できれば、十五億円の資金で、それを越える五十億円のポイント(還元金)を日本財団にもたらすことができることになります。数字遊びのようなことになりましたが、とりあえず、競艇で儲けることは考えていません。
 
二兆円あった競艇の年間売上が遂に一兆円を割りました
 
 競艇の平成十六年度の売上は、九千八百三十七億七千七百十万円と、昭和四十八年度以来、三十一年ぶりに一兆円を割りました。この間、ピークの平成二年度〜四年度の三年間は二兆円を超えていました。
 ところで、平成十六年度の年間売上額は落ちていますが、競艇ファンの皆様(利用者)の数は前年比二・五パーセント増えているという現象があります。これは競艇場(本場)の利用者は減少したものの、新設のボートピアが二カ所オープンしたことや、競艇場やボートピアにおける舟券発売日数が大幅に拡大したことが利用者の増加につながっています。
 それではどうして売上げが落ちたかと言えば、一人あたりの舟券購入額が落ちたということになります。これには日本の景気低迷の影響が絶大であろうと考えますが、今日の競艇ファンの皆様の舟券の回収率はどの程度でしょうか、回収率を上げれば、一人あたりの購入額がもっと上がるのは間違いありません。年間売上が増えます。
 この際、吟剣詩舞ファンの皆様にも競艇の舟券を買っていただけないものでしょうか。一人でも競艇ファンが増えれば、落ちこんだ競艇の年間売上が回復すると思うのですが・・・。
 電話投票、インターネット投票のお申込は下記ヘ
 
テレボート
「新規加入申込みセンター」ヘ
フリーダイヤル(〇一二〇−八五八−〇〇六)
 
 さて、もし、許されるものであれば、次回は電話投票(またはインターネット投票)で、競艇にまったく素人の方でも七十パーセント近い回収率で舟券をあてることができる方法の一つをご紹介したいと思いますがいかがでしょうか。
(矢萩保三)


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