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今月の詩(9)
平成十七年度全国吟詠コンクール指定吟題から
【幼年・少年・青年の部】(続絶句編)(9)
八陣の図 杜甫
 
【大意】大暦元年(七六六)、杜甫五十四歳の頃、州に来て、諸葛孔明の残したという八陣の図を見て作ったもの。
 諸葛孔明の武功は、魏・呉・蜀を圧倒するほどのものだった。彼の名は八陣の図によって一層高くなった。長江の流れにも、この石はびくともしない。惜しいかな、呉を攻めて滅ぼし、併呑しえなかった。
 
【一般一部・二部・三部】(続絶句編)(9)
洞庭湖に遊ぶ 李白
 
【大意】楚江に舟を浮かべて、遙か西方の洞庭湖を眺めると、楚江の流れと洞庭湖の水がはっきりと区別されている。さらに、南の湖に目をやると、一点の雲も見えない。日は落ちて、秋色は長沙のあたりを染め、蒼茫として暮れてゆく。どこで湘君の霊を弔ったらよいのだろうか。
(解説など詳細は財団発行「吟剣詩舞道漢詩集」をご覧ください)


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