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(11)山原船が運んだ品々
《山原から中南部に運んだ品物》
薪・炭・木材・米・竹茅・山原竹・樟脳
藍・砂糖樽板・砂糖樽底蓋板
恩納間切で産出される陶土など。
《中南部から山原に運んだもの》
石油・大豆・白米・ソーメン・お茶・酒
昆布・塩・味噌・麦・壷屋の焼き物
その他生活必需品
 
■やんばーらーがいっちゃんどー (首里・那覇の童謡)
やんばーらー(山原)が入っちゃんどー
あかしのタムン(薪)のー買んそーらに
ジンテージン
※山原の人がやって来たよ割ったタキギを買いにいこうよジンテージン(櫓をこぐ音)
 
山原船の航路と津(港)
 
山原船とその航路
 
 山原船が往来していた時代の村(ムラ)の成り立ちを踏まえる必要がある。その風景を踏まえた上で、祭祀や貢租・津・山原船などのキーワードで、村(ムラ)だけでなく、間切、さらに国(琉球国)レベルの視点で見ていく必要がある。祭祀もムラ・間切、さらに国の統治の枠組みで見ていかなければない。
 津(港)と山原船を視野に入れてみると、国と間切、さらにムラとの関わりが鮮明に描き出すことができる。祭祀や穀物(税)を運ぶ山原船の動きは、国が間切、さらに末端のムラを統治する手段や制度となっている。
 山原の津(港)や山原船の世界を実態をもってイメージしていくためのムラの成り立ちを恩納村安富祖をモデルに展示した。少なくとも16世紀あたりのムラや間切(まぎり)が国に統治される関係を見ていく前提となるムラの風景である。
 
「異国人が見た山原」のコーナー
 
山原船が往来していた頃のムラ
 
 「異国人が見た山原」の展示コーナーを設ける。そのベースとなる記事を整理してみる。


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