2005年度日本財団助成事業は、“帆船「あこがれ」を使った体験学習の実施”をテーマに、「あこがれ」の母港である大阪南港のほか北海道苫小牧港、秋田県能代港、同県秋田港、山形県酒田港の各港において実施いたしました。これらの事業につきまして所期の目的を達成し無事に終了できましたことは関係各位の多大なご協力の賜物であり、心より厚くお礼申しあげます。
各港において実施した学校対象体験学習コース、一般対象1泊2日コースおよび不登校生等対象1日コースには、10歳から85歳まで、幅広い年代の方々をトレーニーとして迎えることができました。その数は、助成事業としては過去最高の854名にも及びました。また山形県酒田港における事業実施期間中に、帆船「あこがれ」就航以来の乗船者数が2万人を記録いたしました。
ご乗船いただきました皆様並びに各寄港地で温かく迎えていただきました皆様方に心から感謝申しあげます。
2002年度から今年度まで、助成を受けて実施してまいりました学校対象体験学習コースでは、16道府県の子どもたちにさまざまな体験や学習の場を提供し、「操船」「航海」「海の環境問題」など幅広い海事思想の普及に貢献できたと確信しております。また、2年目となりました不登校生等を対象にした航海にも更に多くのトレーニーを迎えることができ、着実にその成果をあげつつあるところでございます。
これらの事業の実現に格別のご支援をいただきました日本財団には、深く感謝申しあげます。
帆船「あこがれ」は10歳以上であれば、経験を問わず誰でもが参加でき、海の素晴らしさを体験できる市民のための帆船です。これからも一人でも多くの方々の参加をお待ちしております。
2005年12月
財団法人 大阪港開発技術協会
理事長 五十嵐 英男
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