別表第一号 信号の構成
無変調波160ミリ秒
同期符号(24)注1
通報形式の区分(1)注2
識別表示の種類(1)
識別表示(59)注3
誤り検定符号(21)
通報
(6)注4
(32)注5
( )内の数字はビット数である。
注1 同期符号は、ビット同期信号「111111111111111」とフレーム同期信号「000101111」の構成であること。
なお、自己診断モードで送信する場合のフレーム同期信号は、「011010000」であること。
注2 通報形式の区分を「l」としたとき、通報に注5の32ビットが追加されること。
注3 識別信号は、次のとおりであること。
(1)識別表示の種類が「0」の場合
内容
ビットの位置
MID
船舶局識別のうち、MIDを除く6けたの数字(*1)
1〜10
11〜30
緯度(度)
緯度(分)
北緯:0、南緯:1
経度(度)
経度(分)
東経:0、西経:1
31〜37
38〜43
44
45〜52
53〜58
59
*1 附属規則付録第43号に規定する海上識別数字(MID)及び船舶局識別とする。
(2)識別表示の種類が「1」の場合
内容
ビットの位置
MID
1〜10
データの種類
11〜13
データ(*2)
誘導装置の種類
誘導装置なし:00
121.5MHzの送信機を有する:01
9GHz帯レーダー・トランスボンダを有する:10
その他の誘導装置を有する:11
58〜59
*2 ア データの種類が「010」の場合
(ア)14番目から49番目までのビットはコールサインを表す。ただし、すべてのけたが数字の場合は、MIDの下の6けたとして解釈すること。
(イ)50番目から55番目までのビットは、同一船舶の衛星非常用位置指示無線標識(以下「EPIRB」という。)を識別する数字のために使用すること。
(ウ)56番目から57番目までのビットは、「00」を入れること。
(エ)文字、数字は次の変換表により、6ビットのコードに変換すること。
文字
コード
文字
コード
A
111000
U
111100
B
110011
V
101111
C
101110
W
111001
D
110010
X
110111
E
110000
Y
110101
F
110110
Z
110001
G
101011
空白
100100
H
100101
−
011000
I
101100
/
010111
J
111010
1
011101
K
111110
2
011001
L
101001
3
010000
M
100111
4
001010
N
100110
5
000001
O
100011
6
010101
P
101101
7
011100
Q
111101
8
001100
R
101010
9
000011
S
110100
0
001101
T
100001
コードは、左がMSB(最上位ビット)で、右がLSB(最下位ビット)であること。
イ データの種類が「O11」の場合
(ア)14番目から17番目までのビットは、次のコードによりEPIRBの種別を示すこと。
0100: 海上で使用
1000: 生存艇で使用
(イ)18番目から37番目までのビットは、シリアル番号のために使用すること。
注4 通報の6ビットは、次のとおり使用されること。
ビットの位置
内容
1
0: 3番目から6番目までのビットを下記以外に使用
1: 3番目から6番目までのビットをトを上記以外に使用
2
0: EPIRBが手動起動型であることを示す。
1: EPIRBが手動及び自動起動型であることを示す。
3〜6
遭難の種類
(1番目のビットが「1」の場合)
0001: 火災又は爆発
0010: 浸水
0011: 衝突
0100: 座礁
0101: 傾斜及び転覆の危険
0110: 沈没
0111: 操船不能で漂流
0000: その他の遭難
1000: 船体放棄
1111: 試験
注5 通報の32ビットは、次のとおり使用されること。
(1)識別表示の種類が「0」の場合
ビットの位置
内容
1〜9
10〜14
15〜17
18〜22
23〜27
28〜32
針路(度)
速度(ノット)
曜日(例:000=日曜日)
時間(24時間表示)
分(2分ごと)
付加機能
(2)識別表示の種類が「1」の場合
ビットの位置
内容
1〜2
3〜9
10〜15
16
17〜24
25〜30
31
32
「00」
緯度(度)
緯度(分)
北緯:0、南緯:1
経度(度)
経度(分)
東経:0、西経:1
1番目から31番目までのビットの偶数バリティー
位置の入力がない場合、3番目から31番目までのビットを「1」とすること。