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(6)インマルサットBの船内装置(BDE)の取付け方法
(a)装備位置について
(1)船内装置は、コンピュータ等の電子部品やCRT表示器で構成されているので、無線機からの雑音障害を防止するためHF空中線フィーダから2.5m以上離して装備すること。
(2)船内装置への接続ケーブルは特殊ケーブルが多く使用されている。
 この場合にはコネクタ接続が多く、一般的に装置の背面接続となるのでコネクタ引抜きスペースを考慮した機器の配置とする。
(3)機器間及び機器と側壁との間隔は通風のため50mm以上離すこと。
 小型機器においては、保守点検時の移動を考えて、手の出入りが出来るよう100mmのスペースは確保したい。
(4)船内装置は、メインユニット、ビデオディスプレイユニット、キーボード、読出専用プリンタ、電話機、さらにはファクシミリ、外部ブザーなどの単体で構成されているので限られた船内スペースを有効に利用し、機能的に配置すること。なお、メーカー支給の特殊ケーブルの場合には長さに制限があるのでこの点も考慮して配置しなければならない。
 図4・51に船内装置の装備例を示す。
 
図4・51 インマルサットの船内装置の装備例
 
(b)ケーブルの布設
 船内装置へのケーブル類の配置はメーカーによって決まっているので、その順序に従って導入すると結線が便利である。引込みが終わったら床のコーミング穴はコンパウンドなどで埋めておくこと。空気の流通があると、湿気のために電気回路の故障を誘発する。ケーブルのがい装は装置内にケーブルクランプが用意されていれば、これで確実に締付けること。
 小型の卓上機器での接続ケーブルは機器の点検保守を考えて多少余らしておく。この時、ケーブルが振動しないように機器などにクランプしておくこと。
 また、ねずみの害や下部からの湿気を防ぐためにケーブルの入口はパテ等でふさいでおくこと。
(7)インマルサットCの船内装置(BDE)の取付方法の例
(a)本体
 装置の取付場所は、以下の注意及び保守性を考慮して決定すること。
 装置の外観、取付方法については図4・52から図4・57を参照のこと。
 
注意
1. 装置は、HF無線機の空中線・フィーダから2.5m以上離して取り付ける。
2. 装置は、銅テープで隔壁又は鉄製床に接地する。
 
図4・52 装置の外型
(拡大画面:60KB)
 
図4・53 装置の固定(デスク・トップ)
(拡大画面:35KB)
 
図4・54 GPSオプション・キットを装備した装置
(拡大画面:70KB)
 
 GPSオプションキットは、装置の下面に装備される。







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