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(3)VHF無線電話装置
 船橋、その他管海官庁が適当と認める場所に装備する。
 一般的に、他の船舶の動向を見ながら通信するのに便利な場所である操舵室の前壁に装備する。なお、操舵室両翼にハンドセット用レセプタクル(キャップ付)を装備する。
(4)VHFデジタル選択呼出装置及び聴守装置
 遭難周波数を送信及び受信するため(聴守装置においては連続的に聴守するため)船橋に装備する。
 VHF無線電話に組込まれているものがあるので、それを装備すると便利である。
(5)MF(又はHF)デジタル選択呼出装置及び聴守装置
 MF(又はHF)無線装置ラックに組込まれているものがあるのでそれを装備すると便利である。
 一般的に無線装置(体体)は機器室に装備しリモート・コントローラを船橋、その他管海官庁が適当と認める場所に装備する。
 以下にMF/HF無線設備の取付けの具体例を示す。
 〔MF/HF無線設備の取付け例:図4・38〜図4・50参照〕
(a)本体
(イ)取付け前の準備
 取付けはケーブル布設の完了及び下図のメンテナンススペースが確保されていることを確認した後行うこと。
 
図4・38 MF/HF無線設備
メンテナンススペース
(拡大画面:77KB)
 
(ロ)据付架台の製作
 
 
(1)不等辺山形鋼150×100×10を下図の様に切断して作製すること。
(2)接合箇所はすべて溶接にておこない、溶接後は、上面部を平面に仕上げること。
(3)溶接後防錆処理を行うこと。
 
図4・39 据付架台
 
(ハ)アースボルトの溶接
 アースボルトを床面に溶接のこと。
 アースは、電波の誘導障害の防止、有害な雑音の防止の外に、設置空中線能率に影響を及ぼし、電波の発射、受信において重要な役割を担っている。以下のアース施工は、特に注意をはらって厳重に実施のこと。
 
 据付架台・アースボルトの溶接と配線穴の範囲
 
図4・40 アースボルトの溶接
注)架台を溶接する時の寸法位置関係は図4・38を参照のこと。
 
(ニ)コーミングの溶接
 配線穴の範囲に下図のようにコーミングパイプを溶接する。
 
図4・41 コーミングパイプの溶接







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