2・2・2 発振回路
交流や高周波のような電圧を発生するには増幅器と共振特性を持つ帰還回路の組合せを用いる。図2・4に発振器の原理図を示す。
図2・4 発振器の原理図
Gは増幅器の増幅度、βは帰還回路の増幅度である。増幅器出力を帰還回路を通して入力に戻すと図2・4の合成増幅度Aは
となるので
Gβ=1 (2・8)
の条件のときA=∞となり回路が発振して電圧を発生する。帰還回路にLC回路や水晶回路をいれるとその共振周波数の発振電圧を発生できる。図2・5に水晶発振回路を示す(a)はコルピッツ回路でトランジスタ出力を水晶L3を通して帰還している。(b)はハートレイ回路で出力をコンデンサーC33で帰還して水晶L1で共振させている。
図2・5 水晶発振回路
(a)コルピッツ回路
(b)ハートレイ回路
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