日本財団 図書館


4・6 通信ネットワーク
4・6・1 ネットワークの構成
 インターネットは世界中を電話回線で結ぶ大型のネットワークである。1つの送信機と1つの受信機を結ぶ通信回線から複数の通信回線を自由に結ぶネットワークが急速に普及してきた。情報内容も音声、データ、画像等のマルチメディアを種々の伝送速度で取り扱える。有線と無線回線が接続されて移動体と家庭を結ぶ通信までが可能となった。
 通信ネットワークを発展させた主な技術はデジタル化とコンピュータの導入による高度な通信ソフトウェアによるものである。
 図4・11に移動体通信の分類を示す。
 
図4・11 移動体通信の主な分類
 
 図4・12にサービス統合デジタルネットワークISDNの概念図を示す。
 
図4・12 ISDNの概念図
 
 マルチメディア情報をすべてデジタル化することにより一本の光ケーブルなどの同じ回線で通信が行えるのが世界共通のISDN(NTTではINSと呼ぶ)である。
 相手と情報のやりとりをする通信手順が必要となりこれをプロトコルと呼ぶ。
 
図4・13 プロトコルの階層
(拡大画面:32KB)
 
 プロトコルは図4・13に示すように、階層は下位から上位の1〜7に分けられる。1はフィジカルレイヤ(物理層とも呼ぶ)で右の具体的応用例に示すRS-232C、モデム・インターフェイスのような通信に必要なハードウェアを使用するための通信手順を示す。プロトコルの階層は国際的にITU-Tで規定しているので世界共通な通信が行える。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION