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4. 離脱フックシステム詳細
4.1 一般
 ここでは、離脱フックシステムの詳細について記述しています。安全な操作及び保守のために、必ず1度は目を通して下さい。
 
 本離脱フックシステムは、船首及び船尾のフック部、運転席側の操作ハンドル部、水圧ユニット、並びに、それらを接続するケーブルから成り立っています。(図4.1参照。)
 
 フックの離脱操作は運転席側の操作ハンドル部で行い、船首及び船尾フック部に接続されているコントロールケーブルを介して離脱されます。なお、水圧ユニットによるインターロックにより、艇が着水していない場合には、離脱しないように機械的に保護された構造となっています。
 
 また、緊急離脱として、水圧ユニットによるインターロックをオーバーライドして、離脱する機能も有しています。ただし、十分に安全を確認してからでないと重大な事故を生じる可能性があります。
 
図4.1 離脱システム概略図
 
4.2 フック部詳細
4.2.1 名称
 フック部の各部品名称を下図に示します。なお、船首及び船尾ともに、向きが異なることを除けば、全く同じものが装備されています。
 
図4.2.1(a)フック部外観図
 
図4.2.1(b)フック部透視図
 
4.2.2 離脱
 運転席側の操作ハンドルを引くことにより、コントロールケーブルを介して、カムレバーピンが回転し、ロックピースがフリーになり、フックが回転し、離脱されます。(下図参照)
 
図4.2.2 フック部離脱動作説明図
 
4.2.3 リセット
 フックを勢いよく手前に起こすとロックピースが持ち上がります。そのままフックを左手で保持し、右手でカムレバーピンに取り付けられているリセットレバーを向こう側へ一杯に倒すとフックがセットされます。なお、リセットレバーの操作は、船首側と船尾側の両方で同時に行う必要があります。その際、運転席側の操作ハンドルが元の位置に戻ります。(下図参照)
 
図4.2.3 フック部リセット操作説明図


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