享保期(1716〜1736)
宝暦5年(1755)
享和2年(1802)
船絵馬で一目瞭然なのは水押の形状の変化よりもクリカタの有無で、絵馬のうえではクリカタのある水押は文化一二年(一八一五)に消え、クリカタのない水押は寛政元年(一七八九)に現れる。もっとも、年代による水押の形状の変化を念頭に置いて船絵馬を見ると、水押の下半分が水面下に隠れているとはいえ、船絵師が時代に相応して水押を表現していることが了解されよう。