第3章 利用者アンケート調査結果
1. 調査の概要
新型タラップへの評価や改善の要望等について把握するため、姫島村村営航路(伊美―姫島)の利用客に対してアンケート調査を実施した。
調査は平日・休日の各一日を定め、姫島後発・伊美港行きの初便から終便まで終日実施した。平日の利用者数は250人程度であり、その多くは通勤・通学のために毎日利用していることから、平日については250人を対象とした。一方、休日は買い物等で休日のみ利用する人がおり、休日の利用者数は300人程度であることから、休日については300人を対象とした。調査票は乗船時に乗船者全員に配布し、下船時に記入済み調査票を回収する自記式とした。
また休日の調査対象者が、先に実施している平日の調査対象者と重複することが考えられるため、平日の調査に回答している場合には休日の調査対象外となる旨を調査票に記し、記入せずに返却してもらうことで重複を避けた。
【調査対象】
・姫島港発伊美港行きのフェリー利用者で、平日は250人、休日は300人を対象とする。
【調査方法】
・乗船時に乗船客全員に調査票を配布し、下船時に記入済み調査票を回収する自記式。
【調査日】
・平日・・・2004年5月11日(火)終日、天候は終日晴れ
・休日・・・2004年5月15日(土)終日、天候は午前中曇り、午後から小雨※
※休日は午後から小雨となったため、休日午後の調査対象者は、傘を差しての利用となる、タラップが濡れてすべりやすくなるなど、平日と比べて利用しにくい条件の下で回答していると考えられる。
表3-1-1はアンケートの回収状況である。平日実施分については有効回答数246人、回収率98.4%、休日実施分については有効回答数278人、回収率92.7%であり、平日と休日を合計した全体では、回収率95.3%となっている。
表3-1-1 アンケート回収状況
実施日 |
配布数 |
有効回答数 |
回収率 |
5月11日(火) |
平日 |
250 |
246 |
98.4% |
5月15日(土) |
休日 |
300 |
278 |
92.7% |
全体 |
550 |
524 |
95.3% |
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(1)基本属性(居住地・年齢・性別)
(1)居住地
アンケート回答者の居住地は、全体では「姫島村」が約80%、姫島村以外の「大分県内」が約15%である。休日と平日の別にみると、平日は休日に比べて「姫島村」の割合が若干高くなっている。
図3-2-1 居住地
(2)年齢
回答者の年齢を「65歳以上の高齢者」、「45〜64歳の高齢者予備軍」、「44歳以下」にわけてみると、全体では「44歳以下」が48.9%と最も多くほぼ半数を占める。ついで「45〜64歳」が38.4%、「65歳以上」が8.4%となっている。
図3-2-2 年齢
(3)性別
アンケート回答者の性別は「男性」54.4%、「女性」41.6%である。
図3-2-3 性別
(2)村営船の利用状況
(1)利用頻度
村営船の利用頻度をみると、全体では「月に2〜3回」が29.0%で最も多く、ついで「月に1回以下」が22.3%、「週に1〜2回」が17.7%である。
平日と休日の別にみると、平日は「ほぼ毎日」と「週に5〜6回」の高頻度の利用者が合わせて約40%となっている。これは通勤・通学による利用が多いためと考えられる。一方、休日は「週に1〜2回」、「月に2〜3回」、「月に1回以下」が合わせて87.1%を占めており、平日と比べて利用頻度の低い利用者が多くなっている。
図3-2-4 利用頻度
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