(資料No.1)
第1回委員会 資料
ムラサキイガイに関する海洋環境研究 課題
* 水汚染のモニターとしてのムラサキイガイ
ムラサキイガイは世界の海に広く分布し、生命力があり、汚染に強く、簡単に採集できるため世界中でモニタリングされている。
イガイには重金属や有機塩素系化合物など、毒性の強い科学物質を体内に蓄積する機能がある。
水中の有害物質を数百〜数万倍もの高率で体内に濃縮しているため、その測定は水よりも簡単である。(コストの削減)
水の中の汚染物質の変動というのはきわめて大きいが、生物というのは平均化され、反映しやすい、生物を使ったモニタリングはしやすいという利点がある。
* 水質浄化としてのムラサキイガイ
赤潮の発生阻止
(例)福岡県北九州市洞海湾での浄化プロジェクト
東京湾では実験可能かどうか
* 食料としてのムラサキイガイ(ムール貝)
東京湾のムラサキイガイと、他県とのイガイの比較などにより、食料としての可能性はあるかどうか。
生育環境・成長記録などのデーター収集
日時 平成15年8月20日(水)PM2:00〜PM4:00
場所 日本財団第8会議室
* 現在までのプロジェクト報告
* 採集地におけるムラサキイガイの見解
4月採集 東京湾5地点(資料No.2)
(1)ポイント:横浜港 瑞穂埠頭 NO36係船ブイ
(2)ポイント:横浜沖 京浜横浜シーバース
(3)ポイント:木更津沖 東京湾横断道路 橋脚P-1
(4)ポイント:川崎沖 東京湾横断道路 川崎人工島(風の塔)
(5)ポイント:東京湾 西航路灯浮標 ぶんき2
採集者:渋谷潜水工業・高田秀重・滝澤玲子・山下恵美子
* 大変波があらく、潜水等採集には困難であった。
この5地点の中から3地点にしぼる。
5月採集 三重県鳥羽湾採集
協会会員である朝日丸建設の協力により、採集を行った。
* 別紙参照
6月採集 北海道増毛港採集(雄冬)
地元の協力により採集を行う、かなり水は澄んでおり海草も大きく成長していた。
ムラサキイガイの採集であったが、エゾイガイが多く発見され、地元では食しているとのことである、エゾイガイは10CMほどの、かなりおおきな貝で身がしっかり入っていた。
採集者:渋谷潜水工業・滝澤玲子・山下恵美子
7月採集 福井敦賀湾採集
かなり水温が高く(27℃)ムラサキイガイが成長していない、またミドリイガイが繁殖していた、地元の協力により採集を行った。
肉眼で見るかぎりでは、水質はかなり良いと思われる。
採集者:渋谷潜水工業・滝澤玲子・山下恵美子
8月採集 東京湾3地点採集
(3)、(4)、(5)ポイントを採集地点とする
* 水温が高いということもあって、ミドリイガイが多く発見できた、ムラサキイガイは、小さい貝が多かった。
課題1. 魚のエサ
* 坂口:電力研究所では、魚のエサとしてムラサキイガイを機械でミンチ状態にして、養殖のヒラメに与えている。
課題2. ムラサキイガイの食品分析
* 梶原:食品関係者等に協力してもらい、各地域のデーター分析してもらう。
課題3. 海水浄化
* 山下:海水浄化に使うにはどのようにするか。
1部の地域を限定しデーターを取る
課題4. 処理調査
* 高田:海水の処理状態を比較する、過去のデーターと比較してみる。
課題5. 食料・産地別食品
* 鬼頭:どのように食品加工されているのか、産地によって個性的な加工があるのではないか。
できれば、見学または食してみる。
課題6. ミドリイガイ
* 梶原:日本にもかなりミドリイガイが入ってきており、ムラサキイガイと平行して調査してはどうか。
(拡大画面:170KB)
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