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デュロテップパッチ
 
・フェンタネストの貼布剤
・オピオイドを初めて始める時は用いない
・他者に譲渡してはいけない
・貼る部位は、浮腫や皮膚色変化のない所を選択
・入浴可。ただし、熱い風呂は短くするかぬるくして
・疼痛が増したときは、しっかり貼れているか確認することも大切
・外来(在宅)では、使用済みパッチは中折にして家庭ごみとして廃棄可能
・未使用は返却してもらう
・高容量になればなるほど血中濃度はばらつきが大きくなる
・3日目になると血中濃度は低下傾向となる
→2日毎に貼りかえることもある
・副作用は他のオピオイドと同じと考えて、便秘対策をすることを忘れないこと
・レスキュードーズは速放性モルヒネを使用する
 
レスキュー・ドーズとは
 
 痛みの増強に対して臨時に服用する追加薬をいう1日定時量の1/5〜1/6量を1回量とする
 
・速放剤の塩酸モルヒネを用いる
Tmaxは0.5時間
・塩酸モルヒネ錠
・塩酸モルヒネ末
・塩酸モルヒネ水 オブソ
1時間開ければ一日3回までを目安として追加してもよい
 
経口がとれないときはアンペック坐薬を用いる
2時間開ければ一日3回までを目安として追加してもよい
 
・オキシコンチンは徐放剤であるが、効果発現時間が約40分
注意しながらレスキュー・ドーズとして用いることがある
 
・レペタンをレスキュー・ドーズとして用いることもある
 
除痛目標の設定
 
第1目標:痛みがなく安眠できる。
第2目標:安静時に痛みがない。
第3目標:体動時に痛みがない。
 
緩下薬
 
経口投与
塩類下剤、軟便化作用
酸化マグネシウム(カマ)1-5g分3-4
大腸刺激性
ラキソベロン 5滴-1本 眠前、量多くなれば分3
ブルセニド 1-12錠 眠前分1
糖類下剤、便表面の軟便化作用と腸管刺激性
モニラック 10ml/回、1-4回/日
自律神経作用性
パントシン5倍散200mg/回、1-3回/日
 
非経口投与
自律神経作用性
パントール 50-500mg DIV、IM、CSI
経肛門投与
レシカルポン坐薬 1-2個/日
グリセリン浣腸 120ml/回
1-2-3浣腸
グリセリン:オキシドール:2%石鹸水 or 微温湯=
20ml:40ml:60ml
 







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