概要
事業名
子どもたちを中心にした無農薬米作りと湧き水を利用したほたるの里づくりの実施
目的
船橋市の中心、海老川調節池予定地とその周辺は低湿地で以前は数ケ所で湧き水があり、池・田・川には多様な動植物が共生しています。
その自然環境の再生に努め、主に子ども達の参加を募り、無農薬米作りとほたるの里づくりの体験をとおして、生き物とふれあう元気な子ども達育成の場として活用します。
内容
1. 米作り体験プロジェクト
市場小学校4年生37名、八栄小学校5年生142名、夏見台小学校5年生68名、と公募参加の市民184名(106家族)で実施しました。
水田3枚、約750坪、に「月見餅」の無農薬米を作りました。
今年から、峰台小学校4年生88名が急遽参加したので、農家渡辺さんの耕作している田150坪を手伝うことにしました。
作業は、籾蒔き、育苗、田お越し、代掻き、田植え、水管理、田の草取り、生き物と稲の観察、カカシ、スズメ脅し、稲刈り、脱穀、乾燥、精米、収穫祭・・これらの体験を、小学校の総合的な学習に組入れ、又大勢の市民も環境学習として参加しました。NGO「さざんかグループ」のみなさんを中心に「海老川調節池を市民と活用する実行委員会」の各位はそれぞれ支援活動を分担しました。
今年は苗が貧弱で不足したので、2本植えのところも多く、ヒエや雑草にも負け、それに冷夏でもあり、収量は去年の60%(460kg)でした。
来年は、箱苗で丈夫な苗を育て、田の草対策をすすめ、こども達の体験学習を支援しようと思います。
2. ほたるの里づくりプロジェクト
海老川調節池事業の進展で農地は休耕し、農薬の被害は激減している、と思われるので、昨年は井戸を掘り、そこの湧水を活用し、池・川を手掘りしてビオトープをつくり、今年は草刈りや観察路・木道を整備し、淵に柳など挿木し池の水棲生物を増やし、ほたるの舞う池にしようと「ほたるの里づくり事業」を推進しています。
検証した結果、更に、こども達が足を滑らして池に落ちないよう、安全面で観察路等の補修する必要があると思われ、作業は、船橋造園協同組合の指導のもと、土地区画整理組合準備委員会の皆さんが事務局を担当し、広く市民を公募し作業を企画し、今年は6月〜10月の土曜日午前中(9回)実施し延べ100名以上が参加して下さいました。
当初井戸の湧水を引き入れてみたが、池から川へとの流れが出来ないので、水量不足と判断し、電動ポンプを設置し、20リッター/分、汲み上げ池に注水した結果、水棲生物は安定している。ほたるの餌になるヒメタニシやカワニナも確認した、来春以降、池及び周辺の生物多様性の確認も楽しみです。ほたるも乱舞してくれるでしょう。
米作りと一緒に、こども達と観察・諸体験を、していきたいと思います。
籾まきをして畑で苗を育てる
苗床で苗についての学習
一列に並んで田植え
曲がらないようにね
田んぼのどろがだんだん気持ち良く感じてきました
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