・3月13日 「神奈川県私立高校能狂言鑑賞教室」於 横浜能楽堂
狂言「柿山伏」鑑賞
能「屋島」鑑賞
1. 小学6年生 狂言教室感想文
「日本の伝統文化―狂言―」
私は、社会科の時間に室町時代の文化について学習しました。室町時代の文化の特長は、華道や茶道・狂言など今でも生活の中に残っているものがたくさんあることです。その中で私は狂言に興味を持ちました。そして、総合的な学習の時間に鎌倉に行って、狂言を鑑賞できることになり、とても楽しみになりました。
狂言について、本で学習したり写真を見たりビデオを見たりしました。先生から「附子」という番組についても話していただきました。しかし、実物はどんなものなのかますます想像は広がりました。鎌倉に向かうバスの中でも早く狂言を見たくてわくわくドキドキでした。
いよいよ会場の能舞台につきました。ひっそりとした中に重々しく建っていました。中にはいると能の舞台が目に飛び込んできました。松が中心に描かれたものです。私は運良く一番前の席に座ることができました。最初に能の衣装や能面について説明していただきました。そして、いよいよ狂言が始まりました。
今までに見たことのない立派な衣装。話し言葉と違う変わった話し方。演じている人の一言や一動作に感動を受けました。生でしか感じられない迫力と重みを感じました。内容も「附子」というおもしろいものだったので狂言の世界にすぐにとけこむことができました。実際に狂言を見ることができて本当に感動しました。
狂言の世界では声を出すだけでも十年から二十年の修行が必要だそうです。また、少し前かがみに歩く姿勢を作るにも何年もの修行が必要で、能でつかう鼓で良い音が出るまでにもやはり何十年もの時間が必要だそうです。日本の伝統文化を支えるためには、長い時間と毎日の厳しい修行が必要だということを知りました。私はもっと多くの人たちに日本の伝統文化を見てもらいたいと思いました。
日本には日本にしかない独特の文化がたくさん残っています。ですから、もっともっと日本人は日本の文化を知り、そのよさを考えて大切にしないといけないと思います。現在は外国の文化がたくさん入っています。かっこよさのまねではいけないと思います。外国の文化を尊重しながら、日本文化の良さをいつまでも守っていくことが私達の役目だと考えます。
私は、今回の総合的な学習の時間で、今までになく日本のことや日本の文化について考えさせられました。そして、もっとたくさんの日本の伝統文化について勉強してみたくなりました。
2. 中学1年生 能の楽器体験・狂言・能鑑賞 感想
「ぜひ『たび』をはきたい」
私は「能と狂言」の鑑賞をしました。狂言はお客さんを笑わせる楽しいモノでしたが、能は狂言とは違う形で楽しむことができました。
お面をつけるとまわりや床があまり見えないと体験した子が言っていました。上演した人はとてもそんなふうには見えずに動いていて、すごいなぁと思いました。
いろいろな楽器も紹介してくれました。フルートみたいな楽器(能管)はとても難しそうで体験した子もなかなか音が出なくて大変そうでした。
太鼓みたいなものは簡単そうに見えたけれど、上手にたたかないときれいな音が出ないそうです。他にも楽器がありましたが普段から見なれないものばかりで初めて知るものがたくさんありました。次に「能と狂言」の鑑賞会があったときには今回は体験できなかった楽器にさわってみたいと思いました。
ところで私は「たび」というものをはいたことがありません。今回の鑑賞会では十数人の生徒がはきました。能ではたびをはいて劇をするみたいで、くつしたははかないそうです。能や狂言をするとき使う楽器やたびを体験してみたいので、次の鑑賞会ではぜひ舞台にあがってみたいと思いました。
3. 高校生 能・狂言鑑賞 感想文
狂言の方が観やすく、笑えるところがあって楽しかったです。やりとりが面白かったです。能の方は動きがすごいなあと思いました。あの微妙な姿勢を保っているには相当な神経を使うんだろうなと感じました。言っている言葉は本を見ながら少しはわかったのですが一言一句の言葉はなかなかわかりませんでした、まるで違う国の言葉なぐらいに。
太鼓の人の掛け声がいろいろなトーンだったので面白いなぁと思いながら見ていました。あと、笛もフルートなどと全く違った吹き方をしていました。楽譜にできないような、西洋や他の音楽には無い、独特のリズム感があるのにもまた驚きました。太鼓をはじめ、そのリズム感で音楽を創り上げていくのにびっくりしました。
4. 高校生 狂言体験・鑑賞 感想文
「狂言は奥が深い」
演者の「附子」を見たときには、声(歌?)を正しく出せるようにするのが一番難しいのかと思いましたが、実際に体験していると中腰のまま前傾姿勢で歩くというのがなんとも辛くて、見ているだけだととても簡単に見えることも実際にやってみるとすごく難しく大変な事なんだなということがわかりました。
装束の説明で、三角形が連なった模様は「へびのうろこ」を表しているということ、それを着るときには対になっている面をかぶるということを知りました。それから狂言も最初は私達にとっての現代演劇と同じだったということ。語るだけではつまらないから、手を、足を、相手を、着る物を、背景をと加えていった。今の状態にさらに付け加えるモノは無いのかなと考えてもみました。劇は横の広がりを使うけれども能狂言では縦の奥行きも使うというのにもびっくりしました。
狂言=古い、何を言っているかわからない、つまらない・・というイメージが強かったけれど、今回の狂言教室で、狂言=話がわかれば楽しくて、演技以外の道具や着ている物、表現の仕方を見るのも楽しい。という考え方に変わりました。
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